カテゴリ:アストリッドとラファエルの背景を考察。
だいぶ遅れをとりましたが、
「アストリッドとラファエル4~文書係の事件録」 第7話の《死神の呪い》と、 最終話の《失われた記憶》を見ました。 ◇ ◇ まずは第7話《死神の呪い》から。 いきなりですが、ニコラの台詞です。 ハロウィンの起源はケルトのサウィン祭で、あの世へと通じる門が開かれて、死者の魂が帰ってくる晩ですよ。 たぶん、 このエピソードの隠れテーマは、 ブルターニュ地方のケルト文化だったのよね。 ◇ フランス北西部のブルターニュ地方は、 イギリス海峡に面した半島部分に位置するのだけど、 5~6世紀ごろに、 ブリテン島からケルト民族(=ブリトン人)が移住し、 Bretagne(ブルターニュ)という地名も、 ラテン語の「Brittania」(=ブリトン人の土地)に由来するらしい。 現在でもなお、 フランス語とは異なる「ブルトン語」が話されてて、 ドラマのなかでは、 フルニエ先生だけが理解できる言葉だったようです。 ヨーロッパのなかで、 もっともケルト系の言語が残ってる地域なのですね。 ブリトン人の移動。 https://ja.m.wikipedia.org/ ケルト系言語の分布。 https://ja.m.wikipedia.org/ ブルターニュ地方に伝わる死神のアンクウ(L'Ankou)も、 そんなケルト文化の名残なのかもしれません。 ◇ ちなみに、この回に使われた音楽は、 こころなしかハリーポッター風だったのですが、 ブリテン島のウェールズやスコットランドにも、 ケルトの文化は残ってるみたいだし、 ハリポタに出てくるホグワーツ魔法学校も、 スコットランドにある設定らしいから、 もともとケルトっぽい要素が入ってるのかしら? Erwann Kermorvant「Night Walk」 ◇ ◇ さて、次は、 最終回《失われた記憶》です。 ラファエルはいままでにない大ピンチ! 交通事故に遭って、記憶喪失になって、 殺人容疑までかけられてしまった。 逆行性健忘は、 月9「ONE DAY〜聖夜のから騒ぎ〜」にも出てきましたね。 ◇ この回の隠れテーマは、 おそらくサッカー界の闇だったのだと思う。 以下は、ニコラたちの話です。 ジャン・マルク・ルーヴェのような代理人は、おもにアフリカや南米に行って世界的なスターになれる原石を探す。選手の家族は借金をして、名門クラブのトレーニング費用を法外な現金で払わされる。なかにはヨーロッパのビッグクラブで成功した例もあるが、競争に負けた子たちは容赦なく捨てられ、犯罪組織の餌食になり、麻薬や窃盗、売春に手を染める。 実際に、こういう問題はあるようです。 映画 『ソカ・アフリカ -欧州移籍の夢と現実』 サッカーと貧困ビジネスの闇…悪質詐欺師がサッカー少年を騙して人身売買 性奴隷にされたサッカー選手7名が救出される…人身売買組織が関与 ラファエルが殺人現場で見たポスターには、 メキシコ風の骸骨の絵と「CONCERT XOCHITL」の文字。 XOCHITLは、メキシコの女性の名前でしょうか? 自殺したディエゴ・ラッソは南米の選手かもしれません。 なお、日本では、 小学館と漫画家の関係が取り沙汰されましたが、 代理人=エージェントってのも安易には信用できませんね。 ◇ ◇ それはそうと… 第6話では、 ラファエルがノラの恋を後押ししましたが、 第7話では逆にノラがラファエルの恋を後押し! そして、ついに最終話では、 記憶を失った2日間のあいだに、 ◆署で1回 ◆車の中でも ◆ソファでも 合計6~7回もバンしたって。(…笑うとこ?) 署内ってのは、さすがにどうなの?…(~~; 結果、ラファエルは妊娠! 一方、テツオは奨学金を打ち切られて東京へ?! ええ~?!そんな終わり方? でも、シーズン5が撮影中なのだそうです。 最終回の挿入曲。 Racoon Racoon「Unnamed」 ↓それ以前の挿入曲のプレイリストもありました↓ https://open.spotify.com/playlist/6w01cEYoiWUvQ0tRJPQdcH お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.03.14 20:04:04
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