カテゴリ:ドラマレビュー!
TBS「さよならマエストロ」最終話を見ました。
なんだか不思議な結末。 娘がバイオリンをやめたエピソードもピンと来なかったけど、 父と和解してバイオリンを再開する理由もピンと来なかった。 とにかく、 父と和解してオケのコンマスになったものの、 両親の離婚が確定したので家族は崩壊。 そのうえ、父をドイツへ送り出したので、 素人同然の市長の娘が指揮者になったところで、 オケの存続も絶望的だよね。 指揮の演技についていえば、 西島秀俊より當真あみちゃんのほうが上手だったけど! 彼女は実際にピアノもバイオリンも弾けるらしい。 どう考えてもバッドエンドなのに、 雰囲気だけはハッピーエンドの体で終わってる(笑)。 シューマンはライン川に身を投げて死んだのですが、 そのシューマンの「ライン」を最後の希望の曲にするのもスゴイ。 強引というべきか、究極の楽観主義というべきか。 終わりよければすべてよしとは言うけれど、 終わりが悪くてもすべてよしって感じ??? 視聴率は、 今季の民放ドラマでダントツの1位! …いろんな意味で不思議なドラマでした。 ◇ もともと地方オケの物語だったので、 日テレ「リバーサルオーケストラ」の二番煎じでしたが、 キャストはかなり豪華だったよね。 リバーサルオーケストラは、 キャストも物語も地味だったから…(^^; 西島秀俊と芦田愛菜が主演で、 新木優子や宮沢氷魚や當真あみが脇役で、 西田敏行や石田ゆり子や満島真之介も出てくるって豪華すぎ! お話もそれなりには面白かった。 でも、個人的にいうと、 クラシック音楽の魅力は感じにくかったです。 印象に残った曲も演奏シーンもなく、 劇伴音楽もクラシックの要素には乏しかった。 どちらかといえば、 チェット・ベイカーのジャズとか、 アマポーラみたいな軽音楽のほうが印象に残ってる。 まあ、 さすがにシューマンの「ライン」は耳に残りましたが。 このドラマを見て、 クラシック音楽に関心をもった人はいるのかしら? 高校生から指揮者を目指そうとする人とか、 娘にバイオリンを習わせようとする人はいるのかな。 ◇ ところで、 いちばん謎だったのが第5話なのよね。 おばさまが歌謡曲を探していた話。 ビゼーのカルメンに似てるようで違う…と言われ、 「マエストロに訊いてみたら?」との助言も無視して、 なぜか歌謡曲のCDの歌詞カードだけを探しまくり、 金井克子の「他人の関係」だと突き止めるのだけど、 あのエピソードって何だったの??? あまりにも意味不明なので、 もしや、あのおばさまが、 オケ復活の鍵を握る伏線なのでは?! …みたいな深読みもしてみたけれど、 ぜんぜん違いました (^^; クラシック音楽のドラマなのに、 歌謡曲のエピソードって必要ですか? もしかしたら、 「ハバネラ」のシンコペーションと、 「他人の関係」のシンコペーションが似てる、 みたいなことだったのかしら?? でも、 続編も噂されてるらしいので、 もしも続編があるとしたら、 コンマスを中心にオケのメンバーが奮闘して、 市長の協力とか、 あの歌謡曲のおばさまの協力も得て、 地方オケが奇跡の復活を遂げ、 ドイツで成功したマエストロを客演に迎える、 …みたいな話になるのかも。 それならそれで面白いとは思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.03.21 08:50:07
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