カテゴリ:ドラマレビュー!
テレ朝「Believe~君にかける橋~」を見ました。
脚本は井上由美子です。 建設事故をめぐる物語ですが、 話の前提に無理があるんじゃないかしら? ◇ たしかに、 たとえ業務上過失だとしても、 多数の死傷者が出るような事故を起こしたら、 わたしも実刑にするのが当然だと思うし、 とても執行猶予で済まされる話ではありません。 しかし、 かりに事故原因として、 A.自社の設計変更による過失 B.下請け会社の意図的な手抜き の2つを仮定した場合、 どちらも人災ではあるけれど、 自社の責任が大きく問われるのは、 どう考えてもBじゃなくてAのほうでしょ!! 自社の設計ミスのせいで橋が崩落しました… なんて言ったら、企業の信用はガタ落ちです。 それよりは、 下請けの手抜き工事のせいにしたほうがまだマシ。 まして、 わざわざ下請けの手抜きを隠蔽するために、 自社の設計ミスを装うなんてありえない。 設計ミスのほうが、よほど自社の信用を損ねるはず。 悪徳業者に発注した責任よりも、 安全な設計すら出来ない無能さのほうが問題でしょ。 そんな企業に大規模事業を任せられない。 まあ… おおかた小日向文世が、 手抜きした下請け会社からキックバックを得てるとか、 そういう裏があるのだろうとは思うけど、 かりにそうだとしても、 キムタクが小日向文世の要求を呑むこと自体が変。 自分が罪を背負うばかりか、 会社にとってもダメージにしかならないのだから。 会社の罪を背負ったキムタクの立場は、 財務省の罪を負った佐川宣寿にもちょっと似てますが、 小日向文世が、 会社の犯罪をキムタクに背負わせるなら、 よほど彼の弱みを握って、餌をぶらさげて、 従わざるを得ない状況へ追い込まなければ無理です。 キムタクが、 ただ会社を守るために罪を背負ったとしたら、 あまりにお人好しがすぎてアホとしか言えません。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.04.27 11:19:12
[ドラマレビュー!] カテゴリの最新記事
|
|