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まいかのあーだこーだ

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2024.05.29
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NHK「燕は戻ってこない」第5話。

Xのツイートを見てると、
視聴者のあいだでドラマへの反応が極端に割れてる。
どのレベルで《倫理》をとらえるかが違うからです。



社会良識や法規範のレベルで《倫理》をとらえる視聴者は、
代理出産そのものの異常性に抵抗感を抱いてるので、
「エージェントが偽装離婚や偽装結婚を勧めるのも異常!」
「クライアントが主人公に行動制限を強制するのも異常!」

…と考えるわけですが、

当事者どうしの義理や契約のレベルから《倫理》を考える視聴者は、
「大金を貰うんだから契約義務をちゃんと果たすべき!」
「主人公の行動は身勝手すぎて共感できない!」

…と思うわけですね。

おそらくNHKの制作者側は、
前者のような視聴者を想定してるでしょうけど、
その意図とは裏腹に、
後者のような視聴者も一定の割合で存在します。

とくに、
(これは吾郎ちゃんがクライアント役を演じてるせいですが)

後者のような視聴者は旧ジャニヲタに多いようです。


ジャニー喜多川問題における山下達郎の態度もそうだったけど…

ジャニヲタの価値観ってのは、
社会良識や法倫理よりも「恩義」のほうへ寄っていく傾向があり、
それが一定の規模でジャニヲタ世論みたいなものを形成するのよね。

もちろん、そういう発想は、
なにもジャニヲタにかぎった話ではなく、

たとえばヤクザ業や風俗業の場合も、
あるいは悪徳業界のブラック企業の場合もそうだろうけど、
そのなかで生きている人たちは、
社会良識や法規範よりも、
内部の「契約」「掟」「義理」のほうを重視します。

その内部の人間関係においては、
社会良識や法規範に反するかどうかが問題にされなくなる。











ちなみに、

奇しくも朝ドラでは、
社会的地位を得るための結婚をしたヒロインが描かれましたが、

このドラマでも、
偽装結婚をした主人公が期せずして「世間的な評価」を得ます。
地元の友人が主人公に一目置くようになって、
親族までもが主人公の手柄を褒め称える。

一時的とはいえ、
大金だけじゃないメリットがそこに生まれてる。
意外に、離婚したあとになっても、
そういう世間的な評価は、
いわば武勇伝のように維持されるかもしれません。

もしかしたら、
代理出産を異常とは考えない人々にとって、
セレブとの偽装結婚もひとつの誘惑になりえるのでは??


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最終更新日  2024.06.17 19:02:39


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