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フジ「アンメット~ある脳外科医の日記」。
第9話の終盤の長回しシーンは、 熱愛中とも噂される主演2人の、 まるでドキュメンタリーのようでしたが… 最後のセリフで、 いっきに突き落とされました。 えええ~っっ?! やっと想いを交じわらせて、 たったいま泣きながら抱きしめたのに! …そんなことあります???
◇ 今季も、前季と同じく、 やたらと記憶喪失のドラマが多く、 前季の「ONEDAY」とか、 今季の「くる恋」「9ボーダー」とかは、 おおむねファンタジーと割り切って楽しめるけど、 前季の「たとあな」や今季の「アンメット」は、 どうしてもリアリティの真偽が気になるのよね。 とくに「アンメット」の場合は、 医師が原作を書いた医療ドラマだし、 リアリティにこだわってるとの触れ込みだし、 ただのファンタジーとは片付けられない。 NHKのドラマなら、 特設サイトに解説が掲載されることもあるけど、 民放のドラマはそこまでやらないし、 リアルとファンタジーの境目は判然としません。 ◇ もちろん基本的にはフィクションだと思う。 深夜まで詳しい日記をつけて、 その膨大な日記を早朝から読み込んで、 脳外科医としての仕事をそつなくこなすって、 さすがにそんなことは、 現実的にはありえないだろうし、 前日の記憶を失なっていく人が、 練習や訓練を重ねる意味があるのかって疑問もある。 でも、その一方、 「記憶を失っても強い感情は忘れない」 「記憶を失っても自転車の乗り方は忘れない」 みたいな話が出てきたりするので、 それなりに根拠はあるのかな?とも思ってしまう。 てんかん薬の増減によって、 記憶障害が出たり、認知障害が出たりって話も、 なんらかの実例にもとづいたエピソードだろうし、 今回のように、 直前の記憶すら失なってしまう場面も、 実際の症例があってこそなのかもしれません。 ◇ 命や健康だけじゃなくて、 記憶や感情など人間の本質を揺るがす疾患を扱うのが、 この医療ドラマの特徴ですが、 記憶喪失のリアリティについてはともかく、 篠崎絵里子の脚本は上手く出来ててドラマとしては面白い。 また、 同じフジの「Re:リベンジ」もそうですが、 大病院経営にまつわる権力の暗部についても描かれてますね。 ◇ これまで主役級では見たことのなかった若葉竜也が、 とても個性的なキャラを発揮してるのも魅力的。 朝ドラ「おちょやん」のときは、 ほとんど印象にも残らなかったけど、 今作では彼の個性がとてもよく活きてる。
若葉竜也の出演を熱望したのは、 NHKとWOWOWや映画で共演を重ねた杉咲花だった、 …という話なので、 2人の交際報道もまったく驚きじゃなかったし、 なんなら、すこし予測してましたw 杉咲花はもともと演技が上手ですが、 今回は過去作にも増して演技がイキイキしてる。 きっと撮影が楽しくて仕方ないのでしょうね。 視聴者の側も、 2人のコンビをもっと見たい気持ちは強まってる。 原作は連載中とのことなので、続編も期待できる?
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最終更新日
2024.06.25 14:40:13
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