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まいかのあーだこーだ

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2024.06.12
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NHK「燕は戻ってこない」第7話。
格差社会のなかでは、人間への差別感情も増大する。

千味子(黒木瞳)は、
リキ(石橋静河)のことを「違う人種」と侮蔑します。
実際、西側ヨーロッパの代理出産は、
ウクライナなど「別人種」への搾取によってるしね。


搾取する側の人間は、
その内実を見ないように普段は蓋をしてます。
不快な実態を目の当たりにする嫌悪感や罪悪感から、
なるべく目をそらして生きるためですよね。

もし搾取しながら、
「才能のない人間は搾取されて当然!」
「努力しない人間は搾取されて当然!」

と、それを平然と正当化できるならサイコパス。

しかし、千味子のなかには、
自分の加害性を意識させられることの嫌悪感もある。

だからこそ、
「1000万円は産んだあとに消えてもらうためのお金」
「産んだら速やかに目の前から消えてもらう」
「こちらとは二度と交わらない」

…と吐き捨てるように言います。



千味子は、
リキのことを「どうしようもない人間」だと侮蔑しながら、
その人間に「私たちはすがってる」という事実を嫌悪してる。

そして悠子(内田有紀)に対して、
「この先、あなたと加害者の絆を背負っていく」

と言います。

それがまさに《搾取》の加害性ってことでしょう。



一方、わたしが気になったのは、
バレエ教室の「貴大くん」という生徒のことです。

(稲垣吾郎)は、
毎年予選どまりの彼に、
留学のためのスカラシップを取得させようとしてる。

そして躊躇する母親に対しては、
「親が普通だからといって、子供が努力を放棄する理由にはならない!」
「子供は遺伝子の奴隷じゃない!」

と叱咤激励します。



たしかに言ってることは正しいけど…

代理出産までさせて自分の遺伝子を残そうとする人間が、
それを本心で言ってるかは疑わしい。

ほんとうに貴大くんの才能を信じるがゆえなのか。
それとも、ただ教室の実績や名声を挙げるためなのか。

かりに貴大くんに将来の展望がないとすれば、
スカラシップを取得して海外留学しても、
お金と人生を無駄にするだけです。

基には、
生徒のその後の人生まで請け負う意思があるのかどうか。
たんに教室経営のコマとして利用してるだけなのでは?

ある意味では、それも《搾取》の一種かもしれません。



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最終更新日  2024.06.17 19:01:08


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