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まいかのあーだこーだ

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2024.08.10
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スペインが5-3で地元のフランスに勝ちました。

黒人の個の力のフランス。
白人の組織力のスペイン。

接戦だったのだけど、
内容的にはスペインの圧勝という印象です。



フランスは、
チャンスはたくさん作ったものの、
なにやら数打ちゃ当たるってな感じで、

スペインの組織力を上回るような、
目を見張るほどの個のファンタジーはなかった。

決定力という点でも、
スペインのほうが確実にチャンスをものにしてた。

FWのマテタは、
最後は歩くことも出来なくなって、
柔道のリネールみたいな英雄にはなれずに終わった。



同じヨーロッパのラテン系の国でありながら、
フランスとスペインはとても対照的だと思います。

サッカーを見ながら、
文化の違いとか、思想の違いまで感じてしまった。

オリンピックで活躍してるフランスの選手は、
(柔道団体のメンバーも全員が黒人でしたが)

圧倒的に黒人が多いですよね。

つまり、フランスは、
黒人にも「自由」と「平等」を与えて、
彼らの活躍をリスペクトしてるわけですが、

今回にかぎっていえば、
とてつもなく若いメンバーを揃えながらも、
あくまで白人の流儀を守ったスペインが一枚上だった。



先日のNHK「ドキュメント72時間」では、
パリの漫画喫茶に密着してましたが、

家族連れや、
教師など知的な職業の客層が多い店なのに、
取材したお客さんの半分くらいが黒人でした。

それだけ黒人の人口が多く、
フランス社会に溶け込んでるってことでしょう。



フランスに漫画喫茶は珍しいらしく、かなり遠くから来てるお客さんも。
ドリンク飲み放題で、日本のお菓子やカップラーメンなども食べれる。
営業時間は午後の数時間だけ。個室はなくオープンスペースのみ。
なんとなく私設図書室のように利用されてる感じ。


人種差別がないわけではなく、
就職などにハンデはあるようだけど、

フランス社会は基本的に、
黒人にも「自由」と「平等」を与えてます。

目下、イギリスでさえ、
ルワンダ人をめぐって暴動が起こってますが…

国の理念として、
「自由・平等・博愛」を掲げるフランスは、
ファシズムを採用したイタリアやスペインとは違うし、
自由主義陣営だったイギリスとも違うのかもしれない。




今回のオリンピックは、
《フランスという国をいかに評価すべきか》

について、いろいろと考えさせられる。

開会式では、
ナショナリズムを喚起するわけでもなく、
パリのお洒落な文化をアピールするわけでもなく、


いったい何をやったのかといえば…

フランス革命の精神に立ち返って、
過激なまでに「自由・平等・博愛」を掲げた形ですよね。

そのためになら、
マリー・アントワネットの生首に歌わせることも、
聖書をLGBT風に再解釈することさえ躊躇しなかった。



フランス人は、
多様性と寛容を尊重する意思をもつ半面、
きわめて自尊心が強く高慢ちきでもあります。

音楽を聴いても、映画やアートを見ても、
皮肉や悪ふざけに満ちあふれていて、
作者に話をさせても、はぐらかすことが多い。

五輪旗を逆さにしたり、
韓国を北朝鮮呼ばわりしたりするのも、
なかば意図的な挑発じゃないかと思ってしまう。

つまり、フランスは、
ルールや良識に従うよりも、
自分たちが新しいルールや良識を作ろうと考える国です。



よかれあしかれ、
フランスにはフランスの考え方があるなあ…
と感じさせられてます。





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最終更新日  2024.08.16 20:09:22


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