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まいかのあーだこーだ

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2024.09.24
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カテゴリ:ドラマレビュー!
Tverで、
黒島結菜版の「時をかける少女」を見てます。
日テレの2016年作品。全5話です。



黒島結菜的には、
萌歌と共演した「さよならドビュッシー」と同年、
NHK「アシガール」の前年の作品。

実際、
翌年の「アシガール」のプロトタイプっぽいし、
黒島結菜のキャラもかなりかぶってる。

時間移動の能力を得て調子に乗ってる感じは、
ちょっと「のび太くん」っぽくもあるけど、
細田版アニメの主人公にも近いかもしれません。




1967 筒井康隆「時をかける少女」
1972 NHK少年ドラマシリーズ「タイムトラベラー」
1983 大林宣彦×原田知世「時をかける少女」
1997 角川春樹×中本奈奈「時をかける少女」
2006 細田守「時をかける少女」
2010 谷口正晃×仲里依紗「時をかける少女」
2016 黒島結菜「時をかける少女」
2018 上田誠×上白石萌歌「続・時をかける少女」



大林版は、広島の尾道が舞台でしたが、
このドラマは、
静岡の藤浦という架空の町が舞台です。

瀬戸内海じゃなくて太平洋だけど、
石段の坂道が出てきたりするところは、
広島や長崎の雰囲気に共通しますね。

また、大林の尾道三部作は、
「転校生」でシューマン《トロイメライ》を使い、
「時をかける少女」でリスト《愛の夢》 を使い、
「さびしんぼう」でショパン《別れの曲》 を使いましたが、

このドラマでも、
池頼広のトロイメライ風の劇伴がくりかえし流れて、
ノスタルジックな雰囲気を真似てます。




原作の基本設定を守りつつ、
プラスアルファの要素をいろいろ加えてる感じ。

主要キャラは、
芳山和子 → 芳山未羽みはね
深町一夫 → 深町翔平しょうへい

と今風の名前に変わってる。

浅倉吾朗の名前はそのままですが、
実家は床屋に変わってます。
(原作では荒物屋、大林版では醤油屋)

また、大林版では、
深町くん(高柳良一)が長身のイケメンで、
吾郎ちゃん(尾美としのり)はずんぐりの3枚目だったのに、

このドラマは、
深町くんが菊池風磨、
吾郎ちゃんが竹内涼真なので、
キャラ的に逆転してる感じ?

そして大林版では、
吾郎ちゃんの恋愛要素を表に出さないけど、
このドラマでは、
吾郎ちゃんの恋愛感情がはっきり描かれて、
主人公もそれを知ることになる。

ただ、
主人公は「今の関係を壊したくない」と思って、
吾郎ちゃんと友達以上になるのを望んでない。



一方、
深町くんのいた未来では、
《遺伝子の適性に合わせて配偶者を決める》らしく、
そもそも恋愛というものが存在しない。

深町くんは、
現代にタイムスリップして、
はじめて恋愛体験をするわけですね。

ちなみに、
未来からやってきたのは、
深町くんひとりではなく、
後輩の女の子(吉本実憂)も一緒です。

時間警察は登場しませんが、
町内に未来人のおじさん(高橋克実)が紛れてる。



同級生の役で、
三浦透子や八木莉可子が出てるのも興味深い。

八木莉可子は、
これがドラマデビューだったみたい。
「舞いあがれ」や「おとなりに銀河」では、
ちょっと "かぐや姫" っぽいキャラでしたが、

このドラマでは、
《七夕の日にリュウグウノツカイを発見する》
という "織姫&乙姫" みたいな役どころ。

しかも、ネットアイドルという設定なので、
去年の「パリピ孔明」のプロトタイプっぽくもある。

調べてみたら、
黒島結菜と八木莉可子は「クロサギ」でも共演してるのね。
でも、一緒のシーンがあったかどうか記憶にない…。




2016年当時の黒島結菜は、
日芸の写真科に所属してたはずだけど、
ドラマでも写真部の設定です。

竹内涼真は当時23才だったので、
高3の役はやや無理がある気もしますが、
彼も本人と同じくサッカー少年だった設定。



ドラマとしては、
NHK「アシガール」のほうが面白いかな。

でも、
時かけの過去版と比較して見るなら、
なかなか興味深い作品になってると思う。




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最終更新日  2024.10.02 03:06:15


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