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まいかのあーだこーだ

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2024.10.03
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カテゴリ:NHK朝ドラ
NHK「虎に翼」を見終わりました。
最終週がいちばん重くて難しかった!

脚本の吉田恵里香が、
「もうワンクール書きたかった」と言ってるので、
半年じゃ収まりきらない内容を扱おうとした、
…と解釈する視聴者もいるようですが、

わたしはむしろ、
あえて答えの出ない問題を、
最後の最後にありったけにぶち込んだのだな、
…と感じました。

実際、法にたずさわる人たちなら、
たえず答えの出ない問題に直面するだろうし、

のみならず、
民主主義である以上は、
社会全体が「法のあるべき姿」について、
終わりもなく考えつづけねばならないですし。




たとえば、寅子は、
美雪に対しては「人を殺してはいけない理由」を語り、
美位子に対しては「人を殺しても許される理由」を語りました。

そういう矛盾をあえてぶつけるように描いて、
なおかつ、その答えはかなずしも整合的じゃない。

十分に整合的な答えが出てないので、
それを作品の欠点と断じる視聴者もいるでしょうが、

わたしはむしろ、
こういう問題に対して、
安易に答えを出すことのほうが間違いだと思うし、

整合的な答えを出さない姿勢のほうが、
かえって脚本家としては倫理的かもしれない。



たとえば、少年犯罪に対して、
与えられるべきは「愛」なのか「罰」なのか?


これもまた、
とても難しい問題であって、
寅子は十分に整合的な答えを出してません。

実際のところ、
「罰」を与えるのは簡単だけど、
「愛」を与えるのはとても難しいと思える。
お金もかかるし、時間もかかるし、
人材も、制度や設備も必要だろうし、
能力も、技術も、経験も必要だろうと思う。

ただ、
すくなくとも史実としては、
三淵嘉子が「愛の裁判所」の理念を絶対に捨てなかった

…ということですよね。
ドラマはその史実に沿ったにすぎません。



このドラマは、
けっして「敗北」には終わってませんが、
かといって「勝利」に終わってるわけでもなく、
強いていえば「問いかけ」に終わった感じです。



優未についても、
けっして「出来のいい娘」には描かれてない。

大学院に進めるくらいの能力がありながら、
それを活かすことなく、
結婚もせずに、モラトリアム的に生きてる。

でも、それは逆に言えば、
《出来の良い子に仕立てるのが子育ての成功》

とみなす世間の価値観に対する、
このドラマなりの反論だったともいえます。

《正しい子育て》とは何なのか?
これもやはり答えの出ない問いのはずです。



なお、このドラマでは、
はじめて注目された俳優が沢山いました。

わたし的には、
優未役の川床明日香がいい女優さんだな、
…と思いました。
なんとなくNHKのドラマに向いてる気がする。



米津玄師のテーマ曲で締めた最終回にも、
じゅうぶん満足できたのですが、

もし脚本家にスピンオフを書く気があるなら、
それもぜひ見てみたいです。



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最終更新日  2024.10.04 13:52:34


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