カテゴリ:ドラマレビュー!
TVerで「パパ活」を見てます。
2017年のFOD配信ドラマ。 ◇ 全8話のうち第6話まで見ました。 以下は、そこまでのネタバレです。 10年前に10才の娘を事故で亡くした夫婦。 大学教授の夫は、 死んだ娘と同い年で同じ誕生日の女子大生と不倫してる。 一方の妻は、夫の親友でもある元カレと不倫してる。 じつは死んだ娘は、夫ではなく元カレの子供。 すでに夫婦の関係は冷え切ってるけど、 妻に離婚の意思はなくて、 夫とは悲しみの絆で深く繋がってると思ってる。 ◇ 野島伸司&飯豊まりえのコンビなので、 この仕事が去年の「ナンウマ」に繋がったのでしょうね。 霧島れいかの不倫妻のキャラは、 濱口竜介の「ドライブマイカー」に繋がってる気もする。 大学教授と女子大生の恋愛という意味では、 93年の「高校教師」のテーマの延長でもあるし、 台詞のなかに何度か「ストーカー」という言葉が出てくるので、 渡部篤郎の作品としては、 97年の「ストーカー逃げきれぬ愛」を意識してる感じもある。 ◇ ただ、 去年の「ナンウマ」に比べると、 作品のクオリティは見劣りがします。 出会い系が偶然のきっかけとはいえ、 教師と教え子の関係になってる気持ち悪さが否めないし、 フランス語教授って設定も、いかにもな感じ…。 ◇ 基本的なコンセプトは面白いのだから、 もっと落ち着いて書けばいいと思うのだけど… 悪い意味で野島伸司のセンセーショナリズムが鼻につく。 相手の裏をかくようなダイアローグを弄しすぎてるし。 演出も上っ面で、拙速で、雑な印象です。 脚本の内容を十分に咀嚼してるとは言いがたい。 ◇ 女子大生(飯豊まりえ)は、 「亡き娘への幻想」をぶち壊してやろうと、 あえて本当の娘っぽく悪態をつくものの、 彼女のほうが大学教授の男に「父親への幻想」を抱いてしまいます。 以下は、そのときのセリフ。 娘がいる大変さを目の当たりにしてもらおうって…。そのときの先生の顔がね、なんかとっても傷ついた顔してた。 そして以下は、 夫との不倫を知らされたときに、 妻(霧島れいか)が女子大生に放ったセリフ。 あの人が今幸せだと思うの?あなたもずいぶん自惚れてるのね。逃げてるだけよ。いっとき苦しくて逃げてるだけ。私が芳樹(=元カレ)に抱かれるのとまったく同じ。 このあたりの心理はとても面白いのですが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.10.22 16:06:51
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