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テーマ:ニュース(100225)
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JR尼崎脱線事故の報道について
2005年(平成17年)4月25日に発生し、107名が死亡し、562名が負傷した。報道では二度とこのようなことがないようにJRに厳しい目を向けていた。 が、しかし、それだけでいいのだろうか? 十分な安全対策を講じれば事故の発生確率は確かに低くなる。 ただ、事故の発生をゼロにすることは不可能である。 むしろ、必ず事故は起こると想定し、事故が起こった場合の対策、特に人的被害の軽減策を重視すべきと思う。 報道にはその点がまったく抜け落ちている。 上記の事故において、2名のJR職員が救助せず、出社したことを報道は非難していた。 拙者はそのニュースに違和感を持った。 その場に出くわし無事であった者で、会社に出勤したなどで救助に協力しなかった人数は、拙者の推定では約500名あったと考えられる。(定員150名×7両編成=1050名) 自分たちは事故の被害者であったし、JR職員でもないので救助する義務はなく、とにかく現場から離れたかったとの主張もわからなくはない。 近隣の企業や付近住民が人命救助で表彰されているが、事故の列車に同乗していた者が表彰された事は聞いていない。 この事故での死者の多数は、人の重みで呼吸ができず、窒息したことによる。 数分の時間が生き死にの境目である。 近隣の住民や消防は、到着時間など救助開始まで5分以上のタイムラグがあるが、乗客にはそれがない。 仮に500名の乗客が現場から立ち去らずに、直ちに救助活動に参加していれば、どれだけの命が救われただろうか? おそらく数百名が助かったに違いない。 マスコミは、「人命救助は人としての義務であり、責任の有無にかかわらず、目の前の消え逝く命を見捨てず、自分の周りでは死人を出さない。」との気構えを読者に持たせるような報道をしてもらいたい。 もし、拙者が現場に出くわしかつ中軽症ならば、直ちに消防OBであることを宣言し、無傷で元気な壮丁に呼びかけて、救助活動を指揮するとともに、消防が到着するまでの間、現場指揮所を運営する。 声かけする者、リーダーが居れば人は動くのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年04月26日 23時36分44秒
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