原,寛美;吉尾,雅春『脳卒中理学療法の理論と技術』メジカルビュー社(2022年978-4-7583-2039-9)
理学療法士の「脳卒中医療とリハビリテーション医学・医療の知見」を収載した本書の改訂第4 版で、「回復期の理学療法で留意すべき事項」,「脳卒中後痙縮のメカニズムと治療」と「脳卒中後の神経筋電気刺激(上肢・下肢・歩行)治療」の項を新たに追加したほか『脳卒中治療ガイドライン2021』に合わせて内容のアップデートも包含されている。エビデンスに基づく治療のために。日進月歩の脳卒中医療における最新の理論と技術を集約!脳卒中医療の進歩はとどまるところを知らず,理学療法の理論や技術に関しても日々発展を遂げている。このような状況を踏まえ,『脳卒中治療ガイドライン2021』に合わせて内容のアップデートを行った。改訂にあたっては,「歩行練習のすすめ方」に階段昇降や屋外歩行など患者の退院後の生活につながる解説を追加。また「脳卒中の反復性経頭蓋磁気刺激治療rTMSとボツリヌス治療」に最新のレビューの知見を加え,さらにその理解のために脊髄の解剖生理学についての解説も追加した。“エビデンスに基づく治療理論を,技術として臨床に導入する”という初版からのコンセプトはそのままに,最新ガイドラインに対応する充実の第4版!脳卒中理学療法の理論と技術 [ 原 寛美 ]価格:7,150円(税込、送料無料) (2023/7/16時点) 楽天で購入 発売日:2022年03月26日頃著者/編集:原 寛美, 吉尾 雅春シリーズ:脳卒中理学療法の理論と技術出版社:メジカルビュー社発行形態:単行本ページ数:544pISBN:9784758320399Ⅰ 解剖生理学の知識神経系の概観[渡辺雅彦]神経系の解剖学的構成脳・脊髄の構造と機能[渡辺雅彦]大脳大脳皮質海馬扁桃体大脳基底核大脳のその他の構造間脳視床視床上部視床下部中脳橋延髄小脳脊髄神経組織学[渡辺雅彦]ニューロンの基本構造シナプスの基本構造ニューロンの細胞体樹状突起軸索神経伝達物質受容体シナプス可塑性脳の血管 [中村 元]はじめに脳血管の構造について脳の血管:動脈について各種脳血管:静脈について正常変異(破格)についてⅡ 脳卒中の病態と治療脳卒中の原因と病態[牧原典子,岡田 靖]脳卒中の病型分類虚血性脳卒中脳出血くも膜出血脳卒中のチーム医療と医療連携脳卒中の内科的治療[湯浅浩之]はじめに脳卒中の病態脳卒中全般の一次予防脳卒中急性期とは脳梗塞の病型分類脳梗塞超急性期(発症4.5時間以内)の診療-救急外来にてrt-PA治療脳梗塞急性期の治療-急性期病院の病棟にて脳梗塞慢性期の治療(二次予防)-外来にて脳出血の内科的治療おわりに脳卒中に対する外科治療[千田光平,小笠原邦昭]はじめに高血圧性脳内出血脳動脈瘤脳動静脈奇形虚血性脳卒中おわりに脳卒中の反復性経頭蓋磁気刺激治療rTMSとボツリヌス治療[原 貴敏,安保雅博]はじめに経頭蓋磁気刺激療法(TMS)とは経頭蓋磁気刺激療法のリハへの応用ボツリヌス療法(BoNT-A療法)おわりに急性期から開始する脳卒中リハビリテーションの理論とリスク管理[原 寛美]はじめになぜ急性期からのリハビリテーションの開始が必要なのか?運動麻痺回復のメカニズムに依拠したステージ理論(3つの回復ステージ)随意運動の2 つの運動制御系:外側運動制御系と内側運動制御系運動麻痺の回復を阻害するもの -ワーラー変性と痙縮-回復ステージ別のリハビリテーションプログラムステージ理論に依拠したリハビリテーションプログラムを進めた症例の提示急性期リハビリテーションにおけるリスク管理早期離床の実際急性期脳卒中におけるベッドサイドリハビリテーション(離床)の方法まとめⅢ 評価の知識ADLと総合評価[奥山夕子]脳卒中の障害構造と評価評価の目的ADL評価総合評価運動機能検査[髙見彰淑]運動機能障害の指標基本動作能力および体幹を含む姿勢障害の評価筋緊張の評価関節可動域測定筋力検査運動失調の検査バランス検査移乗・移動能力評価Pushingの評価上肢機能検査脳卒中患者の姿勢バランスのみかた高次脳機能検査[網本 和,渡辺 学]高次脳機能検査の準備全般性認知機能検査高次運動機能障害の検査動作(歩行)分析[大畑光司]動作分析動作分析の基礎知識動作,歩行評価の実際まとめ画像からみた脳の障害と可能性[手塚純一]運動線維系感覚線維系大脳小脳神経回路身体認知・空間認知系姿勢調節系脳損傷画像の時間経過まとめⅣ 理論と理学療法脳卒中の早期運動療法[髙橋忠志,栗田慎也]脳卒中における早期運動療法早期リハビリテーション離床に関連するリスク管理中枢神経系理学療法の変遷ステージ理論に依拠した理学療法皮質脊髄路の興奮を高めるアプローチ上肢に対するアプローチ肩関節の保護歩行再建に対するアプローチ急性期病院における早期オーダーメイド長下肢装具作製の意義急性期病院でのオーダーメイドKAFO作製の実際Trousseau症候群への対応おわりに装具療法[吉尾雅春]はじめに脳卒中患者の治療用装具脳卒中患者の装具療法の背景歩行の神経学的特性と歩行練習生活用装具への切り替えおわりにロボットを用いた理学療法[渡邊亜紀]はじめにロボットアシスト歩行トレーニングの理論的背景ロボットを臨床で活かすためにはロボットスーツHAL®Honda歩行アシスト®歩行リハビリ支援ツールTree®まとめ回復期の理学療法で留意すべき事項[吉尾雅春]はじめに最前線にいることを忘れない根拠をもって課題に取り組むチームワーカーとしての責任を全うする安全管理に責任をもつ生活に向けて具体的なアプローチを心掛けるおわりに歩行練習のすすめ方[増田知子]中枢神経系の変化からみた脳卒中者の回復期歩行トレーニング脳卒中者の歩行に関わる機能の理解回復期の歩行リハビリテーション歩行トレーニングの方法症例紹介KAFOからの離脱移動手段としての歩行の再建脳の可塑性と運動療法[森岡 周]脳損傷後の機能回復メカニズム脳の可塑性の手続き-動物実験から脳の可塑性の手続き-ヒトを対象にした脳イメージング研究から-脳卒中後の運動機能回復に影響を与える要因脳の可塑性をもたらす運動学習プロセスCI療法[佐野恭子]CI療法とはCI療法の理論的背景CI療法の実際CI療法の可能性バイオフィードバック療法[辻下守弘]BFの基本原理片麻痺に対するBFの応用片麻痺に対するBFの課題と展望姿勢定位と空間認知の障害と理学療法[阿部浩明]空間認知と垂直および正中正面判断の障害半側空間無視の姿勢異常と空間認知障害脳卒中後の特徴的姿勢定位障害と空間認知-contraversive pushing(pushing)Lateropulsion小脳系の理学療法[諸橋 勇]はじめに小脳障害による症状脳血管障害による小脳系の運動障害の特徴小脳症状に対する理学療法アプローチのための基礎小脳系障害の理学療法評価およびアプローチの要点小脳系障害に対する理学療法アプローチの実際おわりにニューロリハビリテーション[松田雅弘]ニューロリハビリテーションの幕開けニューロリハビリテーションの基盤となる理論的背景ニューロリハビリテーションの発展に寄与した非侵襲的な脳機能画像分析ニューロリハビリテーションの概念を用いたリハビリテーションの展開嚥下障害[内田 学]脳卒中と摂食嚥下障害摂食嚥下障害の定義摂食嚥下障害の原因摂食嚥下障害を起こしやすい脳血管障害嚥下障害の検査脳血管障害における摂食嚥下練習脳血管障害患者に生じるサルコペニア嚥下障害脳血管障害患者における摂食・嚥下リハビリテーションの考え方脳卒中後痙縮のメカニズムと治療[山口智史]はじめに痙縮の定義痙縮の疫学痙縮の発生メカニズム痙縮の病態痙縮の評価痙縮の治療痙縮に対する理学療法の実践脳卒中後の電気刺激(上肢・下肢・歩行)療法[生野公貴]電気刺激療法とは脳卒中後運動障害の病態上肢に対する電気刺激療法楽天ブックスは品揃え200万点以上!