ジビエが日本の生態系を保全する!?

2007.12.28

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ジビエ【gibier】　フランス語で、狩りで捕獲して食用にするウサギやシカなどの野生動物をさす。この肉を料理したものをジビエ料理といい、秋から冬にかけてのフランスの代表的な食材となる。

　銃に関係する悲惨な事件や事故が多発しています。これ自体許されるべきものではなく、さらにあってはいけない事です。

　一方で銃を規制する動きも活発化しています。このような事件や事故を起こしかねない銃を規制することは大賛成ですが、その一方でこれが狩猟を目的とするハンターの減少に拍車をかけないか、ちょっと心配です。

　都会に住んでいると実感はないでしょうが、山村や里山では野生生物による害が深刻化しています。農作物への被害はもちろん、「食害」といって鹿などが木を食べ尽くして枯らしてしまう被害も深刻で、禿山と化しつつあるところもあるとか。

　それも自然の成り行きと考える向きも多いのでしょうが、かつては人間が手を入れ（つまりは狩猟して）、それでバランスが取れていた里山の生態系を、人間の勝手で放置したことで今のような状況が起こったわけですから、これは不自然な出来事なんです。

　里地里山といわれる人間と自然が共存していた土地が国土に占める割合は相当なものでしょう。そのバランスがいま大きく壊れようとしています。鹿が食べつくした森、イノシシやサルに食い荒らされて収穫がゼロとなった田畑からは何が生まれるのでしょうか。

　現在、多くの野生動物が生態系のバランスを取るために殺されて焼却などで処分されています。

　それをせめて、美味しくいただき、そして命に感謝すること。ジビエ料理の発想が日本の生態系を少しずつ正常に戻してくれるかもしれません。

　そのためには、ハンターの役割も重要だと思います。

　まずはともかく皆さん、イノシシやクマ、シカをどんどん食べましょう。もちろん感謝する気持ちを忘れずにネ。

　でも、いくら増えたといってもさすがにサルは食えんわな……。

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