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テーマ:食べ物あれこれ(50341)
カテゴリ:食べ物の話
新年、明けましておめでとうございます。
暗いニュースが多いですが、明るい年にしたいですね。皆さんのご多幸をお祈りします。 今年もマイペースでぼちぼち書き込んで参りますので、お付き合いくだされば幸いです。 お正月といえば、お雑煮ですかね。 全国各地にいろいろなお雑煮があるようですが、お店とかで食べられるものではないため、いろいろと食べくらべることができないのがちょっと残念。 この「いろいろ」にはいくつかポイントがあるようで、「丸餅」か「角餅」か、餅を「焼く」か「煮る」か、汁は「醤油」か「すまし」か「味噌仕立て」かなどに大別できるようです。 異色のものとしては、汁粉風やあんこ入りの餅が入ったり、魚介類が山盛りになっていたり、お砂糖をたっぷりかけたりという、地方地方の文化が反映された独自のものもあるようです。 ここ金沢の伝統的なものは、すまし汁に餅しか入れないそうです。 由来としては裕福だった加賀藩は幕府からにらまれぬ様に、わざと質素な雑煮を食べていたという説があります。これを知らずに別のところから嫁いできた嫁さんが、自分のお雑煮に餅しか入っていないのを見て、「嫁いびりだ」って嘆いたという笑い話もあるほど、確かに驚くほどシンプルなお雑煮です。 丸餅、角餅の違いは一般的に、フォッサマグナの境界辺りで、東は角、西は丸に分かれるといわれていますが、これも一概にはいえないようで、しかもその境界に近い富山や石川では、丸や角が混在しています。 わが家のものは、埼玉では一般的な、焼いた角餅を入れた醤油だしで、具は大根、ニンジン、サトイモ、小松菜などが入ります。 写真上は、今日のお雑煮です。埼玉風ではありますが、焼いた丸餅入りで、サトイモは福井の上庄里芋を贅沢に使い、まあ、東西ミックスのまさしく「雑煮」。器は黒瀬戸でこれは瀬戸焼と、関東・中部地方のエッセンスが盛り込まれております。 こうやって移住や婚姻などでさまざまな地方や家庭のお雑煮の文化が混ざり、それがまた新しいものに生まれ変わっていく。これもまた、お雑煮文化の面白みですね。 ちなみに、ウィキペディアの雑煮は参考になります。お正月にご自分のお雑煮のことをちょっと調べてみるのも面白いと思いますよ。 今年は帰省しなかったので、子どもたちのリクエストで夜中に、白山比め神社へ初詣に行ってきました(め→口ヘンに羊を書きます)。 雪が深深と降る中、行列して待つことしばし(写真中)。12時の開門を告げる太鼓の音とともに境内に入り、たいした混乱もなく、ゆっくりとお参りすることができました。 この神社は加賀一宮で、全国の白山神社の総本社であり、石川県で初詣参拝者が一番多いところです。 いつもはガラガラの北陸鉄道の電車が終夜運転を行って参拝者を運んでいます。表参道までは終点の加賀一宮駅から徒歩数分ととても便利がいいのですが、残念ながら、近々、途中駅の鶴来駅から加賀一宮駅が廃止になります。 加賀一宮駅には社殿造りの立派な駅舎があります。おそらくこの駅がこんなににぎわうのもこの三が日で最後となるのではないでしょうか。 ちょっとノスタルジックな気分に浸りつつ、加賀一宮のスタンプが押された切符をパチリ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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