|
テーマ:北陸の旅(173)
カテゴリ:カテゴリ未分類
能登半島の海は内海と外海に分かれます。富山湾に面した内海は、先日紹介した桜もそうですが、比較的穏やかな風景が広がっています。対する外海は、男性的な豪快な風景が広がります。 外海にあるここ木ノ浦は、さまざまな海岸美が楽しめる能登半島の中でも、一番美しいところだと思います。 豪快な海岸美と、透き通る海水がまさに地上の楽園といっても過言ではありません。 もう20年近く前、この木ノ浦から禄剛崎までの岬自然歩道を歩いたことがあります。 当時、旅行雑誌の編集部にいた私は取材でここを訪れ、一人で海沿いの道を歩いていました。途中の小さな集落で出会ったおばあちゃんに、「にいちゃん、一人で来たんけ? 今度は友達を連れておいで!」と励まされたことを今も思い出します。 よほど、そのおばあちゃんには寂しげに映ったんでしょうね。でも、そうやって他人の心配をしてくれる人情に触れて、能登が好きになりました。そんないい思い出がここにあり、それゆえ私にとってはかけがえのない楽園なんです。 その頃と今で、楽園の景色はほとんど変わっていません。驚くくらいに。 でも、残念ながら楽園にもゴミがいっぱいあります。ほとんどは漂着ゴミといって、海からたどり着くもの。中には写真のようにハングル文字が書かれたものも多く、島国日本で数少ない国境を感じさせる場所でもあります。 たどり着くものがゴミぐらいなら、まだ何とかなりますが……。
人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|