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テーマ:絵になるベンチ(16)
カテゴリ:Bench press
日本に限らないことだろうが、いわゆる集落や村には大別すると「集村」と「散村」に分かれるという。 集村とは家々が集まって集落を作るもの。散村とは散居村ともいって、それぞれの家が田んぼの中に点在しているもの。 散居村は、家の周りには屋敷林といって、木を生やし、その木は防風や防雪林となり、家を修繕したり改築する際にはそれを切って使う。田んぼの近くに住んでいるから水の管理など見回りが楽で、とても合理的に出来上がっているのが散居村である。 富山県砺波市から南砺市にかけての砺波平野に広がる散居村は、日本最大で7000戸が広がっているとか。 その雄大な景色を見るには高台の展望台に登るか、上空からしかない。 さて、写真は一番有名な展望台にあるベンチ。写真では分かりにくいが、パッチワークのように田んぼと家と屋敷林が織りなす見事な景色が広がる。 これだけの規模の素晴らしい景観を作った先人たちには脱帽である。 なかなか屋敷を維持することは大変だと聞くが、なんとか次世代へ継いでいきたい風景だと思う。 ベンチは木に模したコンクリート製のものだ。 コンクリート製は冬は冷たいし夏は暑いし、丈夫だけど愛想がないなと思っていた。 でも、これって左官職人が鏝などを使って木目とか樹皮の感じを描いている聞いてから、見る目が変わった。 鏝絵で培ってきた日本の伝統技が活かされていたのね。 しかし、これもだんだん減ってきた気がするけど、職人が減ってきたのか。それとも、流行らなくなってきただけなのか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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