アイルラルクトス
(Ailurarctos)事実上、このブログで公表する最後の古代生物イラストになります。最後の古代生物イラストはワタクシにとってある意味象徴的な「パンダ(ジャイアントパンダ)」の仲間を紹介しましょう。この絶滅した古代の動物は、知られている限り最古のパンダです。パンダは熊の仲間ですが、熊としては極めて原始的な種類で、寧ろ「熊の仲間と共通の祖先を持つ進化の傍系」とでも言うべき存在です。この初期のパンダは身体も小さく(現生のパンダが体重150キログラムにも及ぶ巨漢であるのに対し、その半分以下だったと推測される)、雑食の傾向が強かったと見られていますが、やがて進化の過程で竹ばかりを食べる習性に傾き、現在のパンダへと繋がっていったと思われます(大型の類人猿など生態的地位に措いて競合する相手が増えた事も無関係ではないと思われる)。