くまんちゅな日々♪

がっちりマンデー　クリーニング業界　その2
（ＴＢＳ　2008年8月31日放送分）

クリーニング取次ぎ店を（9年半）やっている私が勝手に検証している。
その1はこちら

4番目に登場
クリーニング業界で唯一東証一部上場の100年以上の歴史を持つ
老舗のクリーニング店　白洋舎
ドライクリーニングを始めたのが白洋舎の創業者五十嵐さん。（資料館もあり）
ドライクリーニングとは、石油を原料とした溶剤で洗うクリーニングのこと。
スーツなどは、水洗いすると縮みやシワ、型崩れをおこす可能性あり。
ドライクリーニングは繊維に優しく、衣類を傷めない洗い方ができる。
ここで、白洋舎さんの料金が出たが、びびった・・・(^^;)


　
さすが！クリーニング業界のパイオニア！
仕上がりがかなり期待できる価格だわ～
さて、クリーニング業界で何（どの衣類）が、一番儲かるのか？
白洋舎のご担当者の話では高価なスーツかと思いきや、
Ｙシャツが一番儲かりますとおっしゃった。
スーツは着る度にクリーニングしないけど
Yシャツは何回も洗うので回転率がいい！
それから、利益率としては、セーターが一番高いんだって・・・っと
経済アナリストの森永さんがコメントしていた。
理由は、ふんわり仕上げればアイロン不要だから。

私が思うに～
白洋舎のYシャツは1枚368円。
この価格なら、たしかに儲かるかも？
うちのお店では、Yシャツは機械仕上げで1枚137円。（手仕上げで280円）
うちの工場では、プレス機械を使っても部分的に仕上げてるので
1枚のYシャツに4名の人手がかかっている。
1枚137円では、利益なんてすずめの涙状態だ。
それでも、やっぱりYシャツを出してくれるお客様は本当に有難い。

そう、森永さんが利益率が高いと言ってたセーター。
たしかに、ものによってはアイロン不要。
でもね、セーターの種類によっては、アイロンをかけないとダメだし
ウールは、洗うことで伸び縮みするものだから、簡単なようで難しい。
おまけにちゃんとたたんで包装しないと、中で泳いじゃうから気を使う。
特にアンゴラのセーターは、縮みやすくてリスクを伴う衣類だ。
それから、シミが多いのがセーターなんだよね～

最後に、クリーニング業界に画期的過ぎるクリーニング方法が登場した！
伊勢丹新宿店８Ｆに受付窓口がある。ナチュラルクリーン　
なんと、何でも水洗いしちゃうのだ。
しかも、うん十万もするスーツやコートまで。
本皮のカバンや靴まで何から何まで水洗いだよ！



ひえぇ～水で洗ってる！これは、目からウロコ・・・
すごい技術だよ～素晴らしい！！
超ミクロンの泡で洗うので衣類を傷めず、繊維の隙間に入った
汚れを内外から細部にわたって落としてくれるんだって。
もちろん、クリーニング料金もケタ違いに高額だけどね。
ジャケット→6300円～

やっぱり、水洗いが一番いい！（ドライクリーニングを否定しちゃうようだけど・・・）
これは、私も常々思っていること。
ドライクリーニングは油性の汚れを落としてくれるが
汗や水溶性の汚れは、落としてくれない。
水洗いすれば、汚れも臭いも汗も全て洗い流してくれる。
原油高騰に伴いドライクリーニングのコストはどんどん上がっているんだし、
将来的には石油に頼らないクリーニング方法を導入せねばならない。
こちらのクリーニング技術をクリーニング業界の全てに取り入れて欲しい。

お客様には、洋服を買う時、サイズと洗濯表示は必ず確認して欲しい。
水洗いもできる衣類を選ぶ事をお勧めする。
クリーニングに出す際に汚れによっては、水洗いの方が落ちる場合もあるからね。
私は、セーターも水洗いOKのを買うよ。(^ー^* )フフ♪

今回のがっりちマンデー！は、大変お勉強になった。(^人^)感謝♪
まだまだ奥が深いクリーニング業界。
テレビに出なかったクリーニング店も、それぞれ頑張っているよ。

末端の営業店は、ボランティアのようなもんであまり儲からないけど
誰かにもっと喜んでもらえるように、続けてお仕事頑張って行こう。(^_-)