気が付けば、あれから7年の歳月が・・・
だから、私は毎年9月11日に、この曲を聴こうって思う・・・
TRIPLANE「僕に出来る事」・・・
トライプファンなら誰でも知っている・・・
これが9.11を思って書かれた曲だってことだって・・・
この7年の間に自身の生活においても色んな転機があって・・・
転職、妊娠、出産・・・
あの頃自分はまだパン屋さんに勤めていて、その疲れを癒すべく
部屋で横になりながらを見ていた。
まだ息子が生まれていなかったので、独身族の様な生活ですよ(^_^;)
今では、考えられない様な生活の変わりぶり・・・
でも、あの日の出来事は今でも覚えている・・・
途中から緊急特別番組に放送が切り替わり・・・
ビルに旅客機が突っ込むという前代未聞大惨事に
背筋が凍りつくような恐怖に襲われました。
ビルが崩壊していく凄まじい轟音は・・・
私には、そこに取り残された人々の悲鳴にしか聞こえてこない・・・
毎年9.11が来る度にこの映像を見ると、思わず耳を塞ぎたくなる・・・
この日の出来事は、全世界の人にとっても・・・まかろんにとっても・・・
忘れることの出来ない特別な1日だったと思う。
ただただ、真実を知りたくて・・・
「ユナイテッド93」や「ワールドトレードセンター」など・・・
9.11関連の映画を観に行ったりしましたが、
悲しみや、やり場のない怒りがこみ上げてくるばかり・・・
2年前にも「911・・・5年目の真実」と題したドキュメント番組があったんだけど
そこには、あまり多くは語られてない沢山の人々のドラマがあって・・・
自分自身、深く考えさせられました。
生死を分けたっていう究極の選択・・・
これは、運命としか言い様がないけれど、アンビリバボーなエピソードの数々だった。
タワー2にいた銀行マン2人の奇跡の生還・・・
飛行機が目の前に突っ込んでくる映像の凄まじさは正にリアルで・・・
とっさにデスクの下にうずくまり・・・あっという間に瓦礫の下敷になったという。
超高層ビル・・・下に下がるより、上に逃げればすぐ救助がくるのでは・・・!?
と考えていたある一人の男性は、上か下かと悩んだ挙句上に行こうと決意するのだが、
デスクにうずくまって下敷になっていた彼の「助け」の声を聞いて
上に逃げずに助かったっていう。
人助けをして助かった人もいれば、人助けをして死んでしまった人もいた。
これは3人のエピソード、、、2人の同僚の証券マンの運命を分けた話・・・
脱出すべきか、ここで救助を待つべきかと意見が分かれ・・・
最初は別々に行動していた2人だが、
先にフロアーを後にした証券マンAは、階段でうずくまる太ったある男性に遭遇する。
彼との出会いが運命を変えてしまうのだが・・・
結局、救助を待っていた証券マンBも脱出する決意をして、彼らと合流をする
そして、3人で体調の悪い彼をサポートしながら・・・長い長い階段を下っていくんだけど
太った彼は、途中で動けなくなってしまう・・・
時間は一刻が迫っていた・・・
「逃げるべきか・・・」「それとも・・・」
太った彼は「一人ぼっちにしないで・・・置いていかないで・・・」と彼らに泣き叫ぶ・・・
その時、ある消防隊員が救助をするために上に上ってきた・・・
そして力強く怒鳴った「何をしてるんだ早く逃げろ・・・死にたいのか・・・」
その隊員には、もう時間がない事が分かっていた・・・
それなのに、人を助けるために上に上って~
自分は助からないだろうっていうことも、たぶん分かっていたんだろう・・・
証券マンBは、隊員の言葉を聞いて「ハッ」としたんだそうです。
そして、2人を残して先に逃げる決意をするんだけど・・・
証券マンAは、彼を見放さなかった・・・
そして、彼はビルの崩落と共に死んでしまった。
これを見てて、まかろんは無性に悲しくて悲しくて仕方ありませんでした
逃げた同僚は、「自分は臆病で自分本位な人間だ」と後悔した・・・。
そして、彼にもう1度会うことができたら、言いたいんだ・・・「一緒に逃げよう」って・・・。
そこへ残るべきか?逃げるべきか?それはどちらが正しいのか・・・分からないけど、
そこへ留まった、勇敢な消防隊員たちは、救出し続け・・・そして死んでいった。
ビルの崩落は迫っていた・・・
ある、消防隊員は撤退命令が下った最中に、ドアの横で歩けなくなった女性と遭遇する。
彼は助ける決意をした。
自分の命が助からないかもしれないけれど、彼は彼女を助けた・・・
「もし、ここで見放して逃げていたら、生涯彼女の姿が脳裏から離れないであろう」って・・・。
そしてこれが、結果・・・命をつなぐことになった。。。
何が運命のいたずらをするのか・・・ホント分からないけれど、
罪のない人々が何の理由もなく死んでいったんだってこと忘れてはいけない・・・
そして報復は新たな悲劇を生むってことも忘れてはいけない・・・って
そんな事を考えながら・・・ドキュメントを見た記憶があるんだけど、
月日だけが無常に過ぎていき・・・
それは、祖父母から戦争の体験談を聞いていた私たちが、、、
実際親になって、子供たちに伝えていくのは非常に難しく、、、
この9.11も・・・いつしか人々の記憶から消えていってしまうのでは!?
そこで思ったのは、音楽って素晴らしいって・・・
時には傷を癒し・・・時には勇気を与える・・・
そして、時には悲しみを思い出すトラウマになるかもしれないけど
9.11があったっていう事実を、伝え続けてくれる。
だから、この曲を聴きたいんだ。。。
TRIPLANE「僕に出来る事」
2ndアルバムに入ってるこの曲が、詩も曲も1番大好きで、、、とても共感できるんです。
それは、9.11が自分にとって忘れることの出来ない出来事だからなのかもしれない。
ワールドトレードセンターにが突っ込む映像を見るたび・・・
この曲の「それでもやっぱりミサイルの音が聞こえるような気がして・・・」
のフレーズと重なり・・・
私には、旅客機がミサイルに見えてならない・・・
そして、「尊い生命(いのち)を投げ出して、送り出される勇敢な兵士・・・」は
ビルに取り残された人々を救出するために、身を捨ててビルの中に入っていった
勇敢な消防隊員にしかみえない・・・
この曲を聴くたびに、あの映像を見るたびに・・・悲しくってたまらないんだけど
毎年この日が来るたび、9.11・・・あの日を決して忘れないためにも
トライプの「僕に出来る事」・・・毎年この日に聴けたらなぁ~なんて思っています。
歌詞の最後に
「触れているよ」「温かいよ」「生きているよ」
単純なそんな事が・・・嬉しくて嬉しくて・・・
そして最後に
かけがえのない日常を守るよ・・・それが僕に出来る事~♪
当たり前のような平凡な毎日が、実は「ささやかな幸せ」なんだぁ~って
この曲聴きながら・・・思ったさ
人生の壁にぶつかって、自分はこの世の中で1番不幸だ・・・なんて思った時も
単純なこんな日常が1番幸せなんだよって言ってるようでねっ・・・
9.11だけじゃなくって、色んな意味でもこの曲に支えられて生きているのです。
ありがとう~って言いたい気持ちでいっぱいです