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テーマ:家を建てたい!(9925)
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法隆寺金堂、薬師寺金堂や西塔など、桧の巨木を使って堂塔の復興を果たした宮大工棟梁、西岡常一さん。
「桧はいい材です。湿気に強いし、品がいい、香りもいい、それでいて細工がしやすい。法隆寺には1300年も前の桧がありますが、今でも立派に建っていますし、鉋をかけてやりますと、今でもいい香りがしますのや」 桧の語源は、昔から、「火きり板」という桧の板に小さなくぼみをつけ、これにウツギなどの棒を錐(きり)のように揉んで火を起こしたことから「火の木」と名付けられたという説がある。それほど桧は乾燥性に優れ、湿気に強い木だ。そのため風呂や桶ににも使われてきた。 樹皮は桧皮葺きとして屋根材や縄に利用された。鎌倉時代までの仏像には桧が多用されている。昔から高級材として扱われ、白木信仰が根付いた。私は今、桧の一等材をふんだんに使った家づくりに取り組んでいる。西岡さんはこのようにも述べている。 「法隆寺大工の口伝に似たもので、こないものもありますのや。『家宅は住む人の心を離れて家宅なし』、家宅を造るならそこの住む人の心組みを受けて、その意を汲んで造作しなさいということですね。まあ、大工のわがままや、自分の儲けで造るなということです」 『木のいのち木のこころ(天)』西岡常一著 新潮社より 木のいのち木のこころ(天)( 著者: 西岡常一 | 出版社: 新潮社 ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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