真真の中国滞在記

おまたせしました、日本研修シリーズです。

賢いあの子が日本猛烈感動したというお話です。


同じ研修仲間数人でローソンに行った。仲間のA君が国際電話をしたかったので、テレホンカードを買った。このカードでどうやって電話するのかが興味あったので、ローソンの外にある公衆電話でA君が電話する様子を観察していた。

A君は頑張ってダイヤルするも、どうしても繋がらない。「どうしてだろ？」と試行錯誤していたら、その様子を見た店員さんが店から出てきてくれ、

「どうしました？かけられないんですか？僕がやってみましょうか？」

と手伝ってくれたそう。

「私たちが外国人だから、心配してお店の中から見ててくれたみたい。でもわざわざ外に出てきてまで手伝おうとしてくれるなんて、本当に驚いたし、嬉しかったの。」

と、それだけでも猛烈感動だったのだが・・・


どうやらこの公衆電話では国際電話が出来ないという結論に至り、二人ともガッカリ。。していたら、店員さんは「このカード、もう使わないなら返金してあげますよ☆」と、カードの裏にある銀色も削ってしまって数字がモロ出ちゃってる状態なのに返金してくれたそう。


また他の子は間違えて「国内専用カード」を買ってしまったのに、店員さんが「いいですよ☆」と取り替えてくれたことも猛烈感動したらしい。



あの子は目をキラキラさせながら私にこう言った。


「日本はどうしてあんなにサービスを提供してくれるのですか？間違えて国内専用カードを買ってしまったのは、買った方の責任じゃないですか。それに銀色の部分を削ってしまっている、もう他の人には売れなくなった状態のものを返金してくれるなんて。。。考えられないサービスですよ。」


どうしてって言われると難しいけど・・・


「サービスってね、いかに人を感動させるかなんだよ。一人一人のお客様のことを考え、どうすればお客様が喜ぶか、感動してくれるのか、そういうことなんだと思うよ。」

「でも使えないカードを返金したら、あの店員さん叱られるよ」

「叱られないと思うよ。店長さんに『お客様が外国の方で、しかもウチの店の公衆電話では使えないカードだったのがわかって。。。』って説明すれば、普通は怒らないと思うよ。それか自分のお金で返金してくれたのかもしれないよ、どうせ自分も国際電話するし。。。って人だったら、損はしないしね。」


「・・・そこまでしてくれるんだ・・・」

「そこまでするのがサービスなんだ。」


「・・・私頑張るわ、あんなに嬉しくなるサービス、私も出来るようになりたいよぉ！」

「よっしっ！一緒に頑張るべっ！！」



今回の研修で、一番知ってもらいたかったこと、「サービスって何だろう？」。この点について彼女自身がいいサービスを経験し、サービスとは何なのか考えるきっかけとなり、私は本当に嬉しくてたまらない。もっともっといい仕事が出来るようになるに違いないし、私も一緒に考えて私自身ももっといい仕事が出来るようになりたい。


どこのローソンの店員さんかわからないんだけど、感謝に尽きない。いいサービスを受けたことがないから、サービスが何なのかわからない、どうすればいいのかわからない、そんなあの子達に、いいサービスを提供することで感動を与え、サービスについて考えるきっかけを与えてくれた。

ローソンには私から感謝メールを送りたいと思います。


日本もまだまだ、腐っちゃいないよ。


そして気がついたこと。
こうして外国人に日本の事を褒めちぎられると、私は涙が出そうな気分。自分の事や親・兄弟の事を褒められるよりもずっと嬉しくてたまらない。すごく言葉で表現するのが難しいんだけど、自分の生まれた国を誇りに思う気持ち、そこにキラキラの太陽のパウダーをかけてもらう様な、そんな感じ。

私は知りませんでした。
自分の国を褒めてもらえることが、こんなにも嬉しい事だなんて。
自分の国を愛してもらえることが、こんなにも感動できる事だなんて。

だから私もお返しに、この国のこと、もっと好きになりたいと思う。
腹が立つことばっかりだし、やってられない事ばっかり起こる。
でもそれはそれ、いい所・楽しいこと・カッコいい事、いっぱいあるんだからさ。


今回あの子に接してくれた日本の方々、彼女にいい刺激を与えてくれ、それが引いては私にまでも喜びを与えてくれることになり、感謝感謝の最近なのです。


人を喜ばせることって、順繰りグリグリ巡り巡って、、、最終的に自分の所に帰ってくるものなのかも知れませんね☆


・・・うまくまとまりませんでしたが、日本研修シリーズ、今回で終わりです☆
さらに日本人であるプライドが持てるように、頑張って生きたいですね。