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カテゴリ:生活
先日の張学友のコンサートに行くとき、なかなかタクシーが捕まらなかった。
偶然目の前で、乗客が降車するタクシーが止まり、私と友達は 「ラッキー☆!」 と、乗り込もうとすると・・・ 後ろから 「HEY!○☆※△■!!」 と、怒鳴り声がし、バタバタとドン臭い足音が近寄ってきた。 怒鳴り声の主は白人さんだった。英語でなにやら怒鳴り散らしているが、どうやら「俺が先に待っていたのに、横取りするな!だから中国人はブツブツ!」と言いたいらしい。 怒鳴り倒しながら私たちを力で押しのけて、偉そうにタクシーに乗り込んだ。 友達(女性・結構美人な中国人)は相当怒った。 ドアを閉められないよう手で開けて、 「外国人のクセに!!外国人のクセに!!」 と罵倒し続ける。 私も相当頭にきていた。 タクシーでこの手のケンカに発展する事が多いので、タクシーに乗るときは周辺に先に待っていそうな人がいないか目視するんですが、あんなデカイ図体は視界に入っておらず。でも暗かったし、本当に先に待っていたのかもしれない。でもいきなりあんなに怒鳴り散らして、仮にも女である私たちを力で押しのけなくてもいいと思う。 普段からタクシーを横取りされて頭にきているその心情もわかる。わかるけどね、まず先に「あのぉ、私先に待ってたんですけど」的な穏やかな声かけをするのが当たり前だと思うし、怒鳴り散らすのはそこで逆切れされてから初めて許される行為だと思う。 友達は 「外国人のクセに!!生意気よ!!」 と、捨て台詞の後、ドアを バタン!! と閉めてやった。 私は日本語で「デーブ!デーブ!」と罵ってみた。 本来「外国人であること」も「デブであること」も関係ないのに・・・ オジサンが去って行った後、彼女は言う。 「先に待っていたのがわかっていたら横取りはしないし、『先に待ってたのよ』って普通に声かけてくれれば『あら、ごめんなさいね』って譲るわよ!!私他の中国人みたいに下品じゃない!!白人さんの国は女性に優しいって聞いていたけど、あれデタラメね!もう大嫌い!!」 彼女は譲ったりすることが出来る人だから、本音だと思う。また私も同じくそうすると思う。 オジサンに怒鳴られて思ったこと。 オジサンが常日頃から横取りにウンザリしていて、つい怒鳴っちゃったのはわかる。またいきなり怒鳴るような行為、中国人なら結構やっちゃう。でもその中国人と同じように外国人がやっちゃうと、やられた方は「 外国人のクセに!」 という心情になってしまうのがよくわかった気がする。 彼女が怒って言い返す台詞も、人として当然の心情なんだろう。 怒るときは怒らないといけないし、主張すべき時は主張しなくてはならない。時にケンカもしないと生きていけない時だってある。 でもいくら自分が正しくても最低限の礼節をわきまえないと、簡単に「外国人のクセに!」という反感にすぐに繋がってしまうんだなぁと。これが日本人なら「ニホンジンのくせに!」となるんだろう。 またたった一人の行動が、「あの国の人は。。。」というイメージを定着させてしまうのもわかった気がする。だって私も「白人さんの全てが女性に優しいわけではない、やっぱり野蛮なんだ。」と、脳は「そうぢゃない」とわかっていても、それとは別に感情がそのような定義・偏見をさせてしまう。もちろんどこの国の人であろうとも偏見や決め付け、差別はいけないんだけれど、感情は時にそういう冷静さを失わせる。 普段から腹が立っていてつい怒鳴ってしまった白人のオジサンも、タイミング悪くて怒鳴られてしまった私達も、両者とも大して間違っていないと思う。なのに沸いてくるお互いのマイナスの心情、人と人って本当に難しい。 でもなんだか反面教師になったから、「まず怒鳴る前に深呼吸」を「真真の中国鉄則帳」に記しておきたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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