8月9日PM5:30頃、トイレに行こうとしてトイレの前で立とうと思った瞬間、足に力が入らず座り込んでしまった。すぐに緊急装置のペンダント1を押したが繋がらない。何度も起き上がろうと努力したがダメだ。
祈った!、真剣に祈った!。テレビの放送が終わった。もう一度ペンダント1を押した。またつながらなかった
クーラーを付けていたが汗があふれ出た。喉は乾くし身体は熱っていた。もうダメかと何度も思った。昔の事が走馬灯のように思い出される。家族の事、兄、姉の事、私が洗礼を受けた時の事など、何度も何度もよみがえってきた。翌朝、テレビの放送が始まった。再度ペンダント1を押した。ようやく繋がった!!。テレビの音と私の力ない声が緊急安心センターの担当者にうまく伝わらない。「救急車ですか?」それとも『訪問看護ですか?」と問いに「訪問看護をお願いします!」と祈りながら言った。ようやく理解してくれたようです。そしてAM6:55頃、訪問看護のKさんが来られた。座り込んでから約13時間、なんとか助かったのだ。
訪問看護のAさんの説得で県立宮崎病院に緊急入院。血液検査の結果、脱水症と腎臓の働きが弱くなっていることが判明した。すぐに点滴が始まった。8月10日(金) ~ 8月17日(金)の朝まで点滴は続いた。同じ病室のYさんは同じくALSだった。私は17日、退院が決まり我が家に帰ることが許可された。しかし、Yさんはリハビリのために17日(金)転院された。まだ40代後半だと思う。
「家に帰れる幸せ」「家に帰れない・・・」Yさんに心の中で「頑張って下さい」と真剣に祈った。