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カテゴリ:お金の話
岡本和久氏のコラムなぜ、「投資」が復興の役に立つのかが面白かったので覚え書き。
お金はいったい何のためにあるのか、 哲学的とさえ言えるその難問を氏はさらっと書く。 【おカネの最終目的は自分を幸福にすることにあります。】 一見、似ても似つかない「投資」と「寄付」を 似ている行為である、とも説く。 【私は投資も本来は利他的な行為だと思います。「資金を投げる」、つまり、今すぐには必要としないおカネを、いま必要としている人に用立ててあげる。その人はおカネを活用して世の中のためになることをする。人々の感謝の心がその人の収益となり、その収益の一部が「リターン」という名の「感謝のしるし」として投資をした人の元に戻ってくるのです。】 「貯蓄」と「投資」の違いについては 【貯蓄はあくまでおカネを使わずに取っておき、そして、大きな額が貯まったらそれで自分の欲しいものを買う。これは利己的行為です。】 【消費と貯蓄は今の自分、あるいは比較的近い将来の自分を喜ばすための利己的行為、投資は利他的行為を通して将来の自分のために行う行為、寄付は利他的行為を通じて、自分に喜びがもたらされる行為であるといえるでしょう。】 今後、日本が復興するために必要なことは、 【民間企業は自分で資金を集めなければ再生できないのです。工場を再建する、破壊された機械設備を入れ直す、崩壊したショッピングセンターを建て直す、みんな長期の資金を必要とするのです。その資金調達が適正な価格でスムーズに行われるためにも盤石な流通市場が必要なのです。】 【「証券市場=流通市場=売買による値幅取り」というイメージが強いのですが、流通市場は発行市場が健全に機能するために必要なインフラであり、そして、今、発行市場としての存在意義が高まりつつあるということを認識することが必要です。その点を理解すると、投資というものがいかに社会の役に立つ、復興に役立つものかがわかると思います。】 なるほど。平易な言葉でわかりやすい解説です。 日本ではまだまだ 「投資=金儲けの道具」といったマイナスイメージが強いのはまぎれもない事実です。 この震災をきっかけに、いろいろなことが変わるかもしれない、と 思わせてくれるコラムでした。 ※文中の赤字部分はリンク先記事からの引用です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年04月06日 01時15分52秒
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