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テーマ:お勧めの本(7360)
カテゴリ:読書ネタ
インシテミル 結城は、ゆっくりとかぶりを振った。 結局安東も、彼自身が自分のことをそうだと思っているほどには、利口でも物知りでもなかったということか。あるいは、単に観察が足りなかったのか。 結城は、もったいぶる気はなかった。気の毒な安東に、一つ教える。 「なあ、安東。おれ、大して詳しくもないことを詳しいふりをすることが、嫌いなんだ。だから昨日も黙ってた」 「……なんのことだ」 「お前の方が詳しいと思ったからだよ。でも、そうでもなかったのかもしれない」 (Day6 p.378) ってことで、読了しました。 知ったかぶりって醜いよね。 シゴトでやろうものなら、信頼を損なう。 回りは引くし、いいことない。 んだけど、そこは人間。見栄があるから、 知ったふりをしちゃうんだよね。 で、本書。 ミステリー色が物凄い濃いんだが、主人公の結城の視点が身近な感じで読みやすい。 一緒に謎解きを楽しめるっていう点で、久しぶりに本格ミステリーを読んだって感じが、 俺的にはちょうどいい~ってことで★★★★で★4つ!! 最後の〆っぷりも鮮やかでした! 一点、引っ掛かったのは西野と関水の置かれている状況。 なぜ参加したのかが、ちょっと強引な感じが惜しかった! 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで時給十一万二千円がもらえるという破格の仕事に応募した十二人の男女。とある施設に閉じ込められた彼らは、実験の内容を知り驚愕する。それはより多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった─。いま注目の俊英が放つ新感覚ミステリー登場。 聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。ってね! しかし、道尾秀介も米澤穂信も伊坂幸太郎も 1970年代生まれの作家が増えてて、すごいね! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.01.13 01:06:25
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