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テーマ:お勧めの本(7360)
カテゴリ:読書ネタ
赤い指 そんなことを話している間、章一郎は縁側に座って、ぼんやりと空を見ていた。二人の話は耳に入っていないようだった。その彼の指先は真っ赤だった。どうしたのかと昭夫が訊くと、政恵はこう答えた。 「お化粧ごっこをしたのよ」(1 p.30) 「まさか、母親があんなことをしているとは思いませんでした。お化粧ごっことはねえ。昨日、妹からそんな話を聞かされてたんですが、まるで気にしていなかった。それが命取りになるとはね」自嘲の笑みを漏らした。(29 p.286) ということで読了しました。 文庫化されている加賀恭一郎シリーズ全7冊。 最高傑作でしょう! 家族とは、何が幸せなのか、父親としてどう家族と向き合うか、 あらゆる平凡に見える家庭での葛藤を凝縮した前原家を舞台に、 加賀恭一郎の推理は冴える。取調室ではない、犯行現場で自供を得る。 これなら誤認逮捕も冤罪も減るでしょうってことで★★★★★で★5つ! この一冊で加賀恭一郎シリーズはミステリから警察小説へ変貌を遂げたね! 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」。刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?家族のあり方を問う直木賞受賞後第一作。 通勤電車で読んじゃだめ! 2回は泣けるぜ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.06.15 00:04:41
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