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永田町で働くサラリーマンの読書日記(脱線多し)

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カテゴリ

2011.06.15
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テーマ:お勧めの本(7360)
カテゴリ:読書ネタ

赤い指

そんなことを話している間、章一郎は縁側に座って、ぼんやりと空を見ていた。二人の話は耳に入っていないようだった。その彼の指先は真っ赤だった。どうしたのかと昭夫が訊くと、政恵はこう答えた。
「お化粧ごっこをしたのよ」(1 p.30)

「まさか、母親があんなことをしているとは思いませんでした。お化粧ごっことはねえ。昨日、妹からそんな話を聞かされてたんですが、まるで気にしていなかった。それが命取りになるとはね」自嘲の笑みを漏らした。(29 p.286)

ということで読了しました。
文庫化されている加賀恭一郎シリーズ全7冊。
最高傑作でしょう!
家族とは、何が幸せなのか、父親としてどう家族と向き合うか、
あらゆる平凡に見える家庭での葛藤を凝縮した前原家を舞台に、
加賀恭一郎の推理は冴える。取調室ではない、犯行現場で自供を得る。
これなら誤認逮捕も冤罪も減るでしょうってことで★★★★★で★5つ!
この一冊で加賀恭一郎シリーズはミステリから警察小説へ変貌を遂げたね!

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」。刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?家族のあり方を問う直木賞受賞後第一作。

通勤電車で読んじゃだめ!
2回は泣けるぜ!





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最終更新日  2011.06.15 00:04:41
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