|
テーマ:お勧めの本(7360)
カテゴリ:読書ネタ
坂の上の雲(2) 「陸氏は、僕に新聞のことをときどきいう。けれども僕に書け(もっと新聞のほうに文章をのせよ、という意味)とはいわね。ホトトギスを妬むというようなことはすこしもない。僕がホトトギスのためにいそがしいということは十分知っている故」 ……書いて、子規は羯南のこのやさしさにはげしく落涙し、涙のために紙がぬれ、濡れたためにそこへ筆をおろすことができない。 (子規庵 p.310) 子規から漱石にあてた手紙。 子規の東京の暮らしを守り抜いた陸羯南。 100年以上の時を経ても、色褪せない。 メールじゃ100年たっても物語には成り難い気がする。 『涙のために紙がぬれ、濡れたためにそこへ筆をおろすことができない。』 メールじゃね、この心意気は表現できないもんな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.12.07 00:54:11
コメント(0) | コメントを書く
[読書ネタ] カテゴリの最新記事
|