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カテゴリ:読書ネタ
坂の上の雲(4) 「ロシア軍人は決して弱くはなかった」 と、のちに東郷は語っている。 「むしろ強兵であった。しかし日本に対してやぶれたおもな因は、双方の観念のちがいにあるらしい。ロシア人は戦争は人間個々がするものだとはおもっておらず、陸軍なら軍隊、海軍なら軍艦がするものだとおもっている。このため軍艦がやぶれると、もはや軍人としての自分のつとめはおわったものと思い、それ以上の奮闘をするものは、きわめてまれな例外をのぞいてはない。日本人は、軍隊がやぶれ、軍艦が破損しても一兵にいたるまで呼吸のあるうちは闘うという心をもっていた。勝敗は両軍のこの観念の差からわかれたものらしい」 (黄塵 p.77) 人間社会のなかの役割分担がはっきりしている文化と混沌としている文化。 戦争って異なる文化の追突、それも武力衝突。 今の会社の組織も元をたどれば戦争時の組織体らしいし、 戦争という国家の存亡をかけた時に、国民性が如実にあらわれてるんだろうな。 もっとも19世紀当初、最も近代的なヨーロッパの国家と極東の背伸びしている国家。 それぞれの文化衝突は、ロシアからみればかなりの野蛮人と映ったかもしれないな。 いまじゃ考えられないけれど! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.12.17 01:38:09
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