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テーマ:お勧めの本(7360)
カテゴリ:読書ネタ
坂の上の雲(6) ――戦争がおわればなにをしたいか。 という問いに対し、乃木は、 「もし生きて帰れるなら、故郷の長州に帰って隠退するつもりです」 と答えた。おなじ問いをハミルトンが第一軍の黒木に発したとき、黒木は「故郷の薩摩に帰って」とはいわなかったが、「なるべく世間からひっこんで邪魔にならぬように暮らします」 と乃木と似たようなことをいった。さらに黒木は、 「この戦争に勝てば世間は軍人をもてはやすでしょう。しかし世間というものはすぐにわすれます。泡沫のような騒ぎや名声に有頂天になるには、私は齢をとりすぎています。どの国へ行っても、軍人というのはうんとあまやかされているか、すっかり忘れられているという存在であることを知っています」 と、いった。 (乃木軍の北進 p.262) 日露戦争といえば、東郷か乃木か、って感じだけど、黒木、カッコいい! 軍人でも芸人でも、有頂天になれる時間は短いってコトだ。 それにしても『泡沫のような』。バブルがこんな明治のころからあったってのがスゴい? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.01.17 00:25:01
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