連鎖反応
母が「パスポートが切れる前にイタリアに行こうかな~、どうしようかな~」と言っているので、後押しすべく下調べをしている。でも、こういうのを調べていると、自分が行きたくなって困る(苦笑)。しばらくヨーロッパも行ってないから、なんとなく行きたい気分もあるし。ヨーロッパだったら次に狙っているのはポルトガルあたりなんだけれども・・・夏休みで行こうかなぁ?月曜は新規物件の打ち合わせで伊豆方面に出張。それならと、当然のように明日から出かけるわけである。なんとなく中途半端な場所だし、ネットで見る限り良さそうなそうでもなさそうな、ちょっと微妙な感じのホテルである。どうなることか?2003年4月19日、ここでも出張ついでに京都に泊まってました。タイトルは「とりあえず、京都」。明日はブログを書かないから、続きの分も再掲しておこう。新大阪での仕事を終え、”予定”どおり今日は京都泊まり。東山にある便利なインターナショナルな宿(といっても、ユースホステルということ)。夕食は、白川沿いをのんびり散歩したあと、祇園にて(といっても、リーズナブルなおばんざいやさん)。夕食の後は祇園界隈をそぞろ歩き、白川沿いのライトアップされた八重桜・枝垂桜を見ながら、ほろ酔い気分で上機嫌。外れまで来たところで、白川沿いのオシャレなカフェ&バーで、川に面した席で珈琲を一杯。う~ん、優雅(といっても、もちろん独りさ!)。ということで、自慢してるようで全然自慢になっとらん・・・。明日は哲学の道に行こうかな~。それとも詩仙堂の方に行こうかな~。のんびり散歩して、ところどころでお茶やらお菓子やらを頂いて、静かに過ごしたいのだ。期待通りに行くかな?続いて2003年4月20日の分。タイトルは「木の香る畳の部屋。雨降る庭に臨む縁側。そして一人佇む。」である。(一部削除あり)このときにユースホステルで話をしたおじさんって、ぜんぜん覚えてないな?法然院の前のぜんざい屋さんのことはよく覚えているけれど。そういえば、今日は近くの家で藤が咲いてたな。雨降る京都。しっとりと、情感豊かに。朝起きて、朝食を食べながら、むかいの70過ぎのおじさんとしばし話し込む。かつて京都に住み、今は江東区住まいだそう。自分の出身高校が近いので、それをネタの手始めにいろいろと話した。興味深い方だった。バスで洛北へ向かう。まずは金福寺。マイナーな小さな寺だった。観光客はだれもおらず、自分ひとりの静かな時間がすごせた。木の香りの漂う畳の部屋に座り、縁側に足を伸ばして、枯山水を中心とした庭を眺める。取り囲む新緑の木と苔が雨に濡れて美しい。こんな気分はいつ以来だろう? 静かな静かな、しっとりした時間。どれほど畳に横になりたい誘惑に駆られたことか!(笑)何をするでもなく、小一時間ほどただぼーっとしていた。続いて詩仙堂へ。こちらはさすがに観光客もいるけれど、それでも数えるほど。寺の規模も庭園の規模も金福寺よりはかなり大きいので、人がまわりにいてもそれほどは気にならない。鹿おどしの音が時折庭に響き、余韻が雨に溶ける。円光寺はざんねんながら虫干し中で参拝できず、つづいて曼殊院へ。そのまえに、お昼ご飯。曼殊院前の弁天茶屋というところ。「門跡そば」というセットで、きのこそばとかやくご飯、つけものに小鉢、食後に抹茶と茶菓子がついて\1,580なり。池を眺めながらゆっくりと頂く。このお寺も庭や部屋がよかったけど、ちょっと人が多かったのが気になった。といっても、先の2箇所が少なすぎたのだけれど。これらの寺を散策する道々は、静かな里山と民家を縫っていて、静かで良い。今回は、今まで行ったことの無いところで、かつのんびりしたいと思っていたので、すごく良かった。全然有名ではないけれど、鷺森神社というところも良かった。思ったより時間が余ったので、やはり哲学の道も見てみることにする。銀閣寺道でバスを降りると、とたんに“観光地の顔”に紛れ込むことになった。さすがに面食らった。銀閣も見ようかと思ったものの、やっぱりやめよう、と思ったところで「特別公開」の文字が・・・。なんと、奥田元宋画伯の描かれた襖絵が見られるというではないか!!いくべし。即決で行くことにした。別料金で\2,000もかかったけど、しかも20人連れの案内・説明付で、さっさと移動させられたけれど、それでもあれを間近で見られる贅沢はなんとも言えない。銀閣も高校以来だったけれど(あの時も雨だったと思う)、すごく良かった。たしかに混んでいたけど、裏庭の展望所の方はそうでもなかったし、奇麗だった。修学旅行ではそんなことなんにも感じてなかったなー。ふふふ。苔むした地面に椿の散る様、なんてのも良い感じだった。銀閣の前の白砂は、雲母などが混じっていて、きらきら光るんだそうな。月夜に見ると奇麗に見えるようになっているそうで、筋を作ってあるのは波を見立てているとか。さぞや奇麗なんだろうなぁ・・・。銀閣を出て、門前の喧騒を避けて法然院方面へ歩く。法然院前の洗心庵という店でぜんざいを食べた。店にはここがお気に入り、というかつて京都住まいだったというお姉さんと、彼氏?のアメリカ人(中学の英語教師だそうな)の2人だけ客がいた。店のおばちゃんも一緒に少しお話をする。店にはおばちゃんが作ったという仏像がたくさんあって、すごいびっくり。ぜんざいは、小豆がすごい大粒のいいもので、御餅もしっかりしてて味がよい。そんなことをしているうちに、法然院の参拝時間が終わってしまったので、ただ哲学の道を歩く。もっと観光地化してしまっているのを想像していたが、そんなこともなかった。人も少なかったし、思ったよりもすごく良かった。染井吉野こそ終わっていたけど、八重桜は奇麗だったし。花はどこも奇麗だった。終わりかけや見頃、咲きかけのものまで色々と。八重桜、枝垂桜、椿、モクレン、山吹、ドウダンツツジ、ミツバツツジ、キリシマツツジ、石楠花、シャガ、サツキ、藤、白藤・・・。良くわかんないのもいろいろ。カメラは持ってこなかったけど、こういう雨に煙った風情って、写真では上手く出ないんだよね~。まあ、今回は身軽で、見ることに集中して、ということで、かえってよかったかもしれない。それにしても、のんびりした良い休日だった。ちなみに、帰りは錦市場で鯖ずしと湯葉とごま豆腐を買ってきて、さきほど家で食べた。家に帰っても京都気分なのです(笑)。追記:昨日、夕食の後に行ったCafe&BarはPooh's cafeです。