端から端に
あー夏休み。終わってしまいました(苦笑)。帰国が台風来襲ぎりぎりで間に合ったのはラッキーだった。アイルランド。良かったです。とても。どこが?…難しい質問です(笑)。何が?…難しい質問です(笑)。とりあえず、生ガキがとても美味しかった。毎晩欠かさず食べたくらい。今回の旅のメインはアイルランドの西の端、アラン諸島と呼ばれる島の中のイニシュモア島。とにかく、遠かった。まずもって直行便が無い上、ツアーの標準設定のKLMが取れず、エティハドになったので、余計に。UAEのアブダビまで11時間くらい、そこからダブリンまで7時間くらい。東にある首都のダブリンから西の中心地のゴールウェイまでが特急で2時間40分。そこからさらに、船で島に渡る。いろいろ面白かったし、驚いたし、楽しかった。でも、説明が難しい。見ものがあるわけでなし、アトラクションがあるわけでなし。細かなところ、そしてその全体像…簡単に言えば人と風景か。風景、というより光景かな?例えばダブリンからゴールウェイまでの2時間40分の車窓のうちの2時間35分くらいは、ほとんど同じ平坦な「牧場」の光景だった。いずれにせよ、説明が難しい。そのうち写真をアップするので、多少は雰囲気を感じてもらえたら良いかな。帰りの飛行機で藤原新也さんの『ディングルの入江』を再読した。最初の時も良いなと思ったけれど、ピンポイントでは無いにせよ、似た風景の中を旅してきた後だと、よりリアリティがあってすごく良かった。いま、現地では飲む機会の無かったアイリッシュウイスキーを嘗めながらブログを書いているけれど、パブのギネスとはまた違った彼の地ならではの味わいが、やはりある。イニシュモア島のドン・エンガスの断崖に立つと、大西洋の果てのアメリカに渡って行った人達の気持ちはどんなだったのだろう…と思わずにいられなかった。振り返れば、私の住む日本も、当たり前だけど「地の果て」。ここから先は太平洋。なんか、不思議な感じ。