まんまと乗せられたことに彼らは気づいているか
どうやら会田誠さんの展示作品にクレームがつけられているらしい。ま、当然予想できたことだわな。クレームをつけた人たちからすれば、会田さんの「作品」はおそらく「芸術」と呼ぶべきものではないのだろうけれど、私のように会田さんの作品を好む人間からすると、彼らのその“反応”自体が会田さんの作品の一部ですらあると思う。何も反応が無くて平穏無事?に展覧会が終わってしまったら、きっと拍子抜けしただろう。そういう意味では期待通りの展開である。ただし、このクレームに森美術館がちゃんと対抗してくれれば、だけど。まぁ、あそこは大丈夫だとは思うけどね。以前のどこかの百貨店ギャラリーの中止騒動とは違ってね(苦笑)。しかし、「展示を止めろ」という類のクレームと言うのはほんとキライだね。表現を封じることのデメリットの方がどれほど大きいことか。観たくなければ観なければ良いし、観たうえでの評価は観た人がそれぞれにすれば良いのだから。表現する自由、観る自由、評価する自由は何より大事だね。