遠藤彰子さん
昨日、出張帰りの疲れた体を引きずって、相模原まで「遠藤彰子」さんの個展を見に行ってきた。たまたま先週の日曜美術館を見て個展をやってるのを知ったのだが、会期が昨日まで。これを逃しては次にいつみられるかわからない…と思って無理して行ったのだ。そして、やはり行ってよかった。遠藤さんを知ったのは、どうやら1992年の池袋西武にてである。たしか、いまは無きセゾン美術館のいまは無き安井賞展にあわせて、安井賞受賞画家としての遠藤さんの個展が企画されていたのだと思う。そしてたしかこのときは、安井賞展と同時開催?していたチュルリョーニス展を目的に出かけたのだったような気がしているが、このあたりの記憶は最近の自分の傾向からしてかなりあやしい。(チラシはファイリングしてあるので、押入れをあされば真実は判明するが、そこまでする気がない。)その後、チュルリョーニスにすっかりはまってついにリトアニアまで行ったりしてしまったが、遠藤さんの方もずいぶん心に残って、その後もなるべく漏らさずに追いかけようとしている。今本棚をみたら、2004年の府中市美術館や2006年のつくば美術館のカタログも出てきた。過去のカタログを見てみると、昨日見た作品の半分くらいは過去にも見ていたようである。しかし、記憶に残っていたものもあれば、そうでもないものもある。そしてそうでもないものが、昨日は強い印象を受けたりしているのだから、自分の感覚や記憶というのもよくわからないものである。履歴をみると、遠藤さんはもう69歳になられているようで、見上げるような大作を近年も精力的に生み出しているのが驚異的としか言いようがない。ぜひ今後も、草間彌生さんのように?年齢を重ねても作品を生み出し続けてほしいものである。