マコの回想録

　混迷にますます拍車が掛かる政界なのだが、芸能界、スポーツ界からの面々の参院選出馬表明をニュースで知り、愕然とする。
　家庭を持ち、子どもを生み育てる主婦であり母となっても柔道会でオリンピックなどで活躍する柔ちゃんこと、谷亮子氏に敬服していたが・・・、国民の税金を貰って政治家になるというのは、それまでの掛け持ちとは全く異なる。片手間でやって貰う仕事ではないはずだ。
　百戦錬磨の民主党幹事長の小沢氏から、どう説得され、そそのかされたのか知らないが、谷亮子氏はもう少し賢明な人だと思っていた。大変残念な思いである。

　タレント、スポーツ選手の国会議員出馬は、今に始まった事ではない。

　だが・・長き政権を維持してきた自民党から、国民的バックアップで政権奪還をした民主党が、鳩山氏の政治資金問題や米軍普天間移転問題などで、わずか１年で２０％切るかと言う大変な事態になっている時である。　ここにきて民主党を始め、他党も何故人気、知名度優先し、政治的にド素人の分野の人間を起用するのか、全く理解が出来ない。
　ただ、その政治に無縁の人達がその党の顔として、選挙の票集めをしてくれればそれでいい・・と言うことなのだろう。日本の国の将来、行く末を憂慮したものではないことは明白だ・・。政治家に、人気や知名度を優先して入れる国民であると、侮られていることなのだ。放って置いても、今回の各界著名人を立候補として連ねておけば、マスコミはここぞとばかりＴＶ、週刊誌、雑誌などで思う存分取り上げてＰＲしてくれるから立候補者を考案した政治家は今からほくそ笑んでいることだろう・・。

　世界的に現在も株価が急落し、不景気が依然続き、日米関係も今の政権によって、ガタガタ
になりつつあり、（嘗て憲法改正問題も折角高まって来ていたのに・・）安全保障についても安心できないような日本。こんな状態でいいのだろうか？平和ボケもここまで来ると非常に深刻だ。