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カテゴリ:政治
続々と政務次官などが任命されていく。衆議院選挙で圧勝したにも拘わらず、任命を受けた各大臣たちも、職務の重さを噛み締めているのか、みんな緊張感が漂っている感じ。
夕べ遅くに安倍内閣のメンバーを見て、コメントを聞いて、石の上の3年の後、政権を奪還出来たことを感無量と感じている自民党議員も多いのではないだろうか。 しかし、内閣の大臣たちは既に、重い重い課題を目の前にして、とってもそんな感傷に耽っている間はないだろうけど・・。 今日の朝刊で、わたしが常日頃、同調できる数少ない政治評論家でもある、読売新聞特別編集委員の、橋本五郎氏の解説文が載っていて興味深い内容だったので転載する。 拝啓 安倍晋三様 非情の宰相であれ 「政治とは可能性のアート(芸術・技術)である」。鉄血宰相、ビスマルクの言葉です。誰のため、何のためか。もちろん国民の幸せのためでなければなりません。 民主党政権が失敗した最大の理由は、その自覚が足りなかったことにあります。安倍さんには5年前、不本意にも退場せざるを得なかった挫折の経験があります。ならばこそ「芸術としての政治」を見せてほしいのです。 安倍さんが為すべきことははっきりしています。景気対策や教育、外交の立て直し、憲法改正への着手など衆院選から強調していた課題です。基本的には賛成できます。 そのためにも強力な布陣が必要です。新内閣の顔ぶれを見る限り、政策遂行重視の重厚な体制作りをしようとしたことはうかがわれます。問題は政策の「優先順位」と実現のための「工程表」を明確にすることです。 景気対策や復興対策のように急がなければならないものと、憲法改正のように熟成させなければならないものを峻別すべきです。 総理大臣には後継者の育成という役割もあります。 中曽根内閣での「安竹宮」のように、互いに競わせて与えられた任務を全うさせ、それが本人の鍛錬にもなることを意識的にやってほしいのです。 安倍さんには「タカ派」のイメージが付きまとっています。海外からも「右傾化」との指摘があります。 そんな単純なレッテル貼りを気にする必要はありません。基本的に「リアリズム(現実主義)」重視と、私は見ています。 国益を守ることにおいては、毅然とした「タカ派」でなければなりません。その一方で決して一本やりの強硬路線ではなく、戦略的な「しなやかさ」が求められます。 心配なことは、安倍さんが優しいことです。人の意見もよく聞くことです。マキャベリは、君主は「憎まれることを避けながら、恐れられる存在にならねばならない」と書いています。 安倍さんが仕えた小泉純一郎さんの政治の特徴は「四つのない」にありました。一度決めたら「変えない」。事を決めたら「変えない」。事を決するにあたり「迷わない」。人の意見を「聞かない」。人に「頼まない」です。小泉さんに倣い、確信したなら断固、非情に振舞って下さい。 (2012.12.27 讀賣新聞朝刊より) 安倍総理ってそんなにも優しい人なんだなぁ・・。橋下五郎さんの老婆心なんでしょうか。。一国の総理ゆえに、その過酷たる試練はわたしたちの想像を絶するに違いない。ましてや、民主党政権でズタズタにした様々な環境、事柄を修復するのは容易ではない。もちろん、修復で終わっていていい筈もなく、更に国家、国民のために前進していかなければならない責務があるのだから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年12月27日 18時38分12秒
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