民主党政権下での国会、同じく衆院予算委員会質疑で、野党だった自民党の現幹事長の石破さんが、民主党大臣たちを前に質疑に立って、後ろの席でなんだかんだ野次を飛ばしていた傍聴の民主党議員を、チクリと諌めていたことがこの間のことのようだ。
やはり石破幹事長の質疑の内容は与党になってもスゴイ!
単に、同じ与党の立場に立った援護射撃だけには終わらないことがスゴイ。
常に問題意識を持ち、ノウハウの提言をする。常日頃勉強していなければ、発言出来ない大変レベルの高い内容だ。
いわゆる得意分野と言われている、安全保障問題は無論のこと、その他の分野に至るまで網羅的な質疑内容だった。しかも、最後にはしっかり伊豆大島の災害の具体的な対策まで、安倍総理大臣に訴えることも。
石破幹事長の話術は、いたずらに無駄な間接語が無い上に、相手に自分の主張を正確に理解させるような、間合いを取った話し方で、周囲が聞いていても分かりやすいのだ。
国会衆院予算委員会質疑の何日も前に、石破さんは、自身のブログに、
『野党時代は、とにかく徹底的に追及し自党の主張を述べる、という役割に徹すればそれでよかったので、今から考えると質問は比較的容易であったように思います。
勿論単なる追及ではなく、「では自民党ならどうするのか」に力点を置いたつもりではありますが、政府とのコンビネーションに全く気を遣う必要はありませんでした。
与党質問はそうはいきません。一時間半をどう組み立てるか、準備にあたっては野党時代の倍以上の時間と労力を要します。「政府を立てつつ」「政府の言いたいことをうまく引き出し」「さりとて単なるヨイショ質問ではなく」「見ている人に『なあんだ、つまらない』という印象を与えない」というのは実に難しいものです』
・・・と書いている。石破さんらしい気遣いだなぁと思った(^^)
そして、安倍総理大臣の答弁も、或る時は力強く、或る時は感慨深く、或る時はゴルフの例えを用いるなど、かつての民主党政権時代のよくイミの分からない答弁と違って、具体性があって、余裕さえ感じ、分かりやすい。
それに比べ、野党側の質疑は、一部を除いて、批判や突っ込みばかりで、どうするべきかの具体的な提案に欠ける!マッタク相変わらずの後ろ向き趣向だ。
午後からの、維新の会の中田さんの質疑のやりとりにも期待!