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テーマ:ひとり言・・?(17620)
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今回の事故でみずほ証券は「SOX法」に対応出来ないと
言う事が発覚しちゃいましたね。 (SOX法) http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/NC/KEYWORD3/20041203/153414/ SOX法とは企業の内部統制活動に関する米国の法律で、 米国企業及び米国内の市場に上場する企業がこの法律遵守を義務付けられます。 私の勤務先も来年度からSOX法に対応した内部統制を行うべく準備中ですが、 まあ、気が狂いそうになるくらいロクでも無い法律です。 内部統制のポイントは「リスクに対するコントロール」これに尽きるのですが、 会社の事業活動全域で、「リスク」を抽出して、そのリスクを回避するための 「コントロール」を定めると言うのはなかなか容易な作業ではございません。 この「リスク」と「コントロール」についてちょっと例を挙げてみます。 (株式の売買時のリスク) ・誤って売買条件を指定してしまうリスクがある。 ・発行済株式数を超えた売り注文を行ってしまうリスクがある。 (このリスクに対するコントロール) ・○○円以上の売買については売買注文時に警告を表示するようにしている。 ・○○万株以上の売買については売買注文時に警告を表示するようにしている。 (このコントロールに対する評価) この統制は有効では無い。 もしみずほ証券がこんなルールで動いているとしたら統制が出来ていないと 言う評価になると思います。 ・2人以上のオペレータが同一条件を指定し、注文操作を行わないと売買注文は 出来ないようなっている。 ・○○万株以上の売買は2人のオペレータに加えて、マネージャー職の承認を 必要とするようになっている。 ・発行済株式数を超えた売り注文はシステム上で受付無いようにしている。 最低でもこの位まではやらないと、「この統制は有効」とされないと思いますね。 だらだらと書いてしまいましたが、この「SOX法」は米国に関連する企業だけの 話じゃないんですよね。 日本でも「日本版SOX法」の成立に向けての動きがあります。 早くても導入は2008年度以降であろうとは思いますが、近い将来に 国内の上場企業は全て「日本版SOX法」への対応が必要となるでしょうね。 長くなりましたので今日はこの辺でやめておきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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