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2007/03/26
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【2年間 異常行動18件】
インフルエンザ治療薬『タミフル』を巡る問題で、厚生労働省が現時点で使用中止にしていない10歳未満の子供についても、服用後に異常行動を含む精神・神経系の障害を起こしたという報告が、2006年3月までの2年間で81件あったことが24日わかった。
このうち18件は異常行動だった。
厚生省は、すべての報告事例について、改めて精査したいとしている。
この報告は、タミフルの輸入・販売元の「中外製薬」(東京都)から、厚生省所管の独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」に、タミフルによる副作用の疑いがあるとして出されたもの。
機構から厚生省に提出された資料によると、04年4月~06年3月に報告された10歳未満の精神・神経系障害は81件で、『幻覚』や、意識がもうろうとしてうわごとを口にする『せん妄』が各14件含まれていた。
厚生省によると、10代の異常行動は10件以上が判明しており、転落・飛び降りなどのほか、トラックにはねられて死亡したケースなどもある。
今回確認された10歳未満の18件の具体的な内容については、機構や中外製薬から厚生省に報告が上がっておらず、明らかになっていない。
ただ、転落・飛び降りなどの事例は含まれてないという。
タミフルを巡っては、服用後の中学生が転落死する事故が今年2月に2件続いたのを受け、厚生省は同月末、治療開始後2日間は未成年者を1人にしないように保護者らに注意を喚起。
その後も、新たに10代の男児の飛び降り事故が2件判明したことから、今月20日に10代の使用の原則中止を決定していた。
しかし、10歳未満については、インフルエンザ自体による死亡例も多いことから、厚生省では、タミフルによる治療が必要な場合もあるとして、中止は求めていない。
今回明らかになった数字について、厚生省幹部は24日、『10歳未満でも精神・神経系の障害を起こすという可能性は認識したうえで、これまでも対応してきた。
従来通り、処方の必要があるかどうかは慎重に判断し、処方した場合は、保護者などがそばにいて、しっかり見守って欲しい』と語った。
読売新聞3月25日より






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最終更新日  2007/03/26 12:34:52 PM
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