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触診のことを東洋医学では切診と言います。 これは脈診も含めます。 脈診については、いろいろな診かたがあります。 手首で見るのが一般的ですが、頚動脈やソケイ部、足首などで見るやり方もあります。 脈診は昔、偉い人の診断をするのに服を着たまま状態を把握しなくてはならなかったり、また女性を見る場合に肌を人前にさらせないという制約があったりしたために発達した。とも言われています。 今でも中国の人は人前で裸になるのを嫌がることが多いと聞きます。とくに女性はそういう習慣があるようです。 脈診や手や足のツボを使って治療をするというのも、そのへんからきたのかもしれません。 さて、魔法のように脈を診ただけで、その人の状態がわかってしまうという脈診ですが、べつに超能力ではないので、ちゃんと経験をつめばわかるようになるといわれます。 ちなみに、脈診の勉強会などに行くと、診る先生によってまったく判断がわかれてしまうことがあるのも、面白いところです。 私は脈だけで判断する域まで行っていないので、まずは脈をみますがそれだけで治療をすることはありません。 脈で私がみることは、その人の血の流れの状態です。 風邪の脈はすぐにわかりますし、熱があったり、血圧が上がっていたり、また逆に血行が悪かったり、心臓が弱っていたり、交感神経が過緊張になっていたりするのがよくわかります。 敏感な人の場合、手首に触れているだけでどんどん脈がかわってくることもあります。 気の治療をする場合この脈の変化は重要なので、何度か治療中にも脈をみたりします。 脈が変わってくることを「いい脈になってきた」なんて言うこともあります。 脈の種類も、その感じによっていろいろ名まえがついていたりしますが、たとえば弦・・なんていうのは、楽器の弦みたいなイメージなのかな・・・ 緊は、なんとなく張り詰めている感じで、よくわかります。 脈も勉強してみるとなかなか面白いと思います。 脈を通じてその人の体の中の状態がイメージできるようになるのが大切だと思います。 ですから、脈を診る時は脈の状態にとらわれるのではなく、そこから感じられる体のイメージに共感するようにこころがけています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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