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カテゴリ:鍼灸の話
先日のぎっくり腰の患者さんから、携帯に留守電がはいっていました。
「お陰さまで、すっかり治りました~~♪」 すぐにかけ返しましたけど。ほんとにうれしい電話でした。 その方は、ぎっくり。。の翌日に治療をして、その次の日も続けて治療。 なか2日置いて、駄目押しで・・・計3回。その2日後のお電話でした。 今日は、たしかお孫さんのうちの誕生日会に招待されていて、「いけるかな?」と心配されていたのですが、行けそうでよかったです。 これは、理想的に、治療ができたという例ですが、 早く治った原因を考えてみました。 ☆ぎっくりをやってから、すぐに治療をした。 (何日もたってからだと、身体のひずみが大きくなり、治るのにも時間がかかります。) ☆しっかり、温めた (1日、温めるホットパックをお貸しして、温めてもらいました。) ☆患部の治療より、深部筋を緩める処置をした。 (もちろん、患部もしていますよ。) ぎっくり腰の治療の場合、私はまず、身体全体の緊張をとる治療からはじめます。 足のツボ、手のツボ、頭のツボを使い、お腹の緊張をまずとります。 そうしないと、ほんとうに、痛いところが出てきません。 ここも、そこも、全部痛いということになってしまいます。 全部痛いところに鍼をしても、無駄なことが多いのです。 大抵は、緩めたところで痛みはなくなるので、 「あ!もう痛くない」 ということになりますが、ここで安心してはいけません。 動いてもらうか、体勢をかえてもらうと、やはり痛いところがあります。 どうかすると、せっかく緩んだものが、「イタタ!!!」とまた戻ってしまうこともあります。 そのときに、どう動くと、どこが痛いのか、その動き方や、身体の使い方をよく観察します。 そうすると、治療の箇所が見えてきます。 動けるようになった段階で1回目は終了。 次の日、全体の歪みを修正しながら、痛みの残りをとりつつ、全身に残った、緊張の跡をほぐします。 身体に休息と、自己治癒のインターバルをとって、 2日後か3日後に仕上げ。 このときには、いろいろな動き、姿勢をしてもらいながら、洋服の仮縫いをするように、 こっちに鍼、あっちに鍼・・・・というぐあいに仕上げをしていきます。 これで治らない場合は、さらに続けて2,3回治療をするか、お灸をしてもらいます。 仕事をしなくてはならない人の場合は治療の後、キネシオテープで補強すると、動けるようになりますし、再発をふせぐことができます。 治っても、数回の治療は続けてうけてもらいます。 緩めたところが安定するまでは、気が抜けません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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