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カテゴリ:鍼灸の話
寝たきり状態の患者さん。
男性で、軽い片麻痺と認知が少々。 マッサージを依頼されて4月から、週に2回訪問しています。 腕を硬く身体の前で交差させて、動かないし、脚も曲げたまま股関節が開かないので 着替えや、オムツ替えが一苦労。 無理に腕をつかんだりするために、内出血したり、あざになったりしていて 痛いたしいです。 極度の、筋の緊張は、やはり認知からきているようなので、 関節のリリースをしようとしても、よけい力を入れてくるので びくともしません。 痛いときには、顔をしかめてくれるので、 痛いのか、気持ちがいいのかは、判断することができます。 関節のリリースが非常に困難なので これは、ひとつ『揺らし』でと、思い ゆるいアプローチでいってみることにしました。 寝たきりの患者さんや、認知のある患者さんの場合 安心してもらうために、 手足の末端からではなく、まずは、胸の上のほうの肩のつけねあたりに手を置いて 手の感触になれてもらいます。 まさに、肩の力を抜いてもらうところから始めます。 声をかけながら、鎖骨、肩甲骨のゾーンを軽くゆすります。 腕、手首、指と下がってきながら、小さい幅で、少しづつ揺らしていきます。 脚のほうは、指のほうから、上へあがっていくように、揺らします。 こんなに少しでいいのかしら・・・ 効果があるのかしら・・・と 思うほど、 軽くて、わずかな、刺激なのですが、 これは、頭に効かせているのだから、これで大丈夫! と・・・ 施術を1ヶ月 続けていました。 そして 1ヶ月後!!!!!! 奇跡のように 患者さんが、自分で腕や、脚を動かし始め ご家族もびっくり! 実は私もびっくり! こんなに効果があるとは・・・。 正直、もう少し期間はかかるかもしれないと 思っていたので。 なんと 意思疎通も改善されて 腕を伸ばしましょう。 とか 脚を伸ばしましょうと 言いながら 手を添えてあげると ちゃんと動かしてくれるようになりました。 やはり 揺らしは 頭に効いているんですね~~~~! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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