子供は大人になるもので・・・

ひょんなことから同じ乳癌の方と知り合う機会がありました。

私より１０歳年上で３年前に手術をされています。
遠隔転移はなかったものの、全摘で私と同じようにリンパにも転移があったそうです。
でも術後の標準治療を拒否して今は代替治療のみで過ごしていらっしゃいます。

義妹さんがやっぱり乳癌で、標準治療を受けたものの最期は抗がん剤の副作用に苦しみながら亡くなったのを間近で見て、「どうせ死ぬなら好きなことやって死にたい」と術後の抗がん剤も、放射線治療も拒絶、ホルモン治療も薬だけもらって呑んでいないそうです。

私が去年抗がん剤治療を終えたことを話したら
「強いわねえ。私はへタレだから耐えられないわ。」
とおっしゃった。

私から見れば彼女の方が強いと思う。

多かれ少なかれ、みんな標準治療に不安を持っている。
抗がん剤で苦しみながら、ホルモン治療の副作用に悩みながら、でも、それを全て拒絶する勇気がない。
家族の悲しむ顔もちらつく・・・・。

もし遠隔転移したら、抗がん剤はしたくないと今は思っています。
理由は単純です。
完治の望めない延命治療。
髪の毛も眉毛もまつ毛も鼻毛（これは見えないけど）もない、みっともない姿で棺おけに入りたくないから！
そんな私の姿を見た家族が「抗がん剤なんかがんばらせるんじゃなかった」と後悔するんじゃないかと思うから。

でも拒否する強さが、その時の私にあるだろうか？