子供は大人になるもので・・・

今日は塾の個別進路懇談会でした。
特に問題がなければこれで最後になるはずです。

「最近のナッツちゃんの様子はどうですか？」

「最近どうも眠くて仕方ないようで、何だか気持ちも勉強から離れているように見えるんです。先日思い切って学校を休ませて、気の済むまで寝かせたんですけど、その日は元気になってがんがん勉強してましたが、次の日からはまたウトウトと眠そうで・・・。」
と、一番気になっていることをぶつけてみた。

「今は受験生が一番眠い時期ですからねえ。でも、ここまできたら実力もほぼ固まってきていますから、少し志気が落ちていても大きく影響はしないと思います。あまりにも眠そうで集中力が落ちているようなら様子を見て休ませて上げてください。」

実力・・・固まってきているんだろうか？

「ナッツちゃんの実力なら充分第一志望校の合格は狙えますから。」

「え、でも、第一志望校って理科が割りと簡単ですよね。ナッツは理科で点数稼いでいるような所があるんで、簡単だと他の受験生と差がつかないんじゃないかと。」

「確かに理科はよくできますよね。でも、受験は４教科ですから。社会はいつも安定してますし、これは保険になりますね。問題は国語ですが、大きく外さなければ、他教科でカバーできるレベルですから。」

「や、でも、算数もこの学校の問題は点数が取れないんですよ。ケアレスミスの点を加算しても、合格平均点には届いていないんです。」

「そうなんですか？そこら辺は算数の担当に聞いてみますけど、でも、過去問でしっかり取れている時もありますよね。」

「はあ。☆光の過去問なんかは相性が良いみたいで、結構できてますね。でも、肝心の第一志望校の過去問が・・・・。」

「ナッツちゃんの場合、実力はあるんですが頑固なところがあるんで、一つの問題にこだわってしまうことがあるんですよ。解けそうで解けないとそこで時間を潰してしまう。どの教科にもそういう所が見えるので、そこんとこはこれから塾で過去問をやりながら実践力をつけていけるように指導していきますから。」

「お願いします。」

と、ここからは受験校の確認。

「事前入試は岡山で前泊入試にされたんですね。」

「そうなんです！『何だか受けたくなったから』って勝手に決めてきて！」

「え？お母さんと相談されたんじゃないんですか？」

「寝耳に水でした。」

そうなんです。お泊りしてまで受験したくないと言って大阪会場で受験できる学校にすると言っていたのに、急にそれも勝手にお泊り受験を決めてきちゃったんですよ！

「でも、ナッツちゃんには進歩ですよ。みんなと一緒にお泊りしたいと思うようになったんですから。私、ナッツちゃんの頭をグリグリして『成長したねえ』って喜びましたよ。」

いつも心配かけてすみませ～ん。

「じゃ、岡山から入って、１日目は第一志望校、２日目は第二志望校、３日目が押さえ校で、４日目は１日目の結果を見て、第一志望校のＢ日程か併願校。でも、この併願校は必要ないんじゃないですか？」

「はあ、でも、ナッツが２日目受験する学校を一度も見ていないんですよ。ですから、実際見てみてナッツが気に入らないようなら、１日目ダメだった場合はこの併願校を受験しようかと。」

「じゃあ、２日目の学校が気に入ったら、１日目、２日目だったら、４日目はＢ日程で再チャレンジということで？」

「そうですね。やっぱり第一志望校を狙っていきたいですから。」

「ナッツちゃんには第一志望校を合格するだけの実力がついてきているって言ってあげて下さい。」

はい、はい。
自信は一番の味方ですもんね。


受験まで残すところあと１ヶ月。