子供は大人になるもので・・・

新学年が始まりしんのすけも早いものでもう５年生。

５年生になると委員会活動も始まるので、火曜日にクラス内で決めたらしい。


「園芸委員にしたねん！」

「は？園芸？園芸って何するか知ってる？」

「隣の子に聞いたら、工作みたいなもんちゃう？って言ってた。僕、工作好きやから園芸にしたねん。園芸って何？」

「花に水やったりするねん。」

「ええ？そんなん知らんよどうしよう・・・」

とその日はその後泣き通し。

園芸って言葉・・・知らんって・・・
私は別の意味でショックだよ。
まあ、聞いた隣の子も知らんかったってことやけど・・・・


「何で僕、５年生になった途端、不公平なことが起こるんやろ」

「は？不公平？不公平って他の人と同じじゃなくって損してる・・っていうような意味やけど？何か不公平なことあったん？」

「しんのすけが言いたいのは！しんのすけが幸せじゃないってこと！」

「それを言うなら不公平じゃなくって不幸や！」

「うわ～～～ん！しんのすけは不幸やあ！！！」


最初はかわいそうに思ってたけど、その後ず～っとメソメソ泣いてて、うっとしい顔してるもんだからこっちもブチッ
それでも５年か！男子か！

「どうすんねん！そんなに嫌やっやたら先生に相談したら！？」

「そんなんでけへん！我慢するしかない。」


ああ・・・こんなんで学校嫌になったりしないか？と心配していたんだけど、翌日学校に行って園芸委員で集まったら４年で一緒のクラスだった仲の良かった友達もいたので、とりあえず機嫌は直った。

「水曜日と金曜日が水遣り当番で早く学校に行かなあかんからね！」

この～人騒がせな奴め！


しかし、しんのすけの語彙の少なさ！
どうしたもんだ？