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カテゴリ:BOOKS
毎月の予約の「LALA」(月刊の少女漫画雑誌=白泉社=)を受け取りに行って、久しぶりで長居をした書店。
先月の読書会のお題本は、岩井克人著「会社は誰のものか」=平凡社=だったが、充分な時間がなくて20日の読書会当日まで読みきれなくてまだ途中。 読みかけの本が気になっている時には、なぜか、本屋で長居をしてしまう「習性」が、私にはあるようだ。 もっとも、この日は当初から目的の本もあった。 9月の読書会テーマ本「定刻発車」の際に触れた川島令三氏の「なぜ福知山線脱線事故は起こったのか」と、 小学館の月刊漫画雑誌「IKKI」12月号が第1話の新連載である「リアルワールド」の桐野夏生の原作本だった。 福知山線の方はあったが、残念ながらリアルワールドは置いていないとのこと(ショボッ!) 桐野夏生著の話題作「OUT」は、文庫でもあったのでたいへん迷ったが、浦沢直樹の「20世紀少年」の新刊(20巻)=小学館=が出ていたし、 桐野夏生の幻の処女作とやらの「冒険の国」が、新潮文庫から出ていたし、で、「OUT」は、またいずれということにした。 本屋で新しい本を見ていると、漫画と映像と音楽と小説との、串刺し団子のような昨今の「文化」に、圧倒される。 そして、それらの値段の良さにも、欲しいものを全部手に入れるとしたら、と計算して、めまい・・・がしそう。 絵本の世界まで、例外ではない。 北海道の旭山動物園を全国区にした立役者である、大好きな、あべ弘士氏の「嵐の中で」のシリーズも、アニメ化に伴った豪華装丁の記念本がズラリと並べられていた。 我等が白土三平氏は、漫画好きならすでにご承知のように、「カムイ」のセット本を刊行していて、予約の時からさんざん迷ったが、外伝を含む全巻セットで5万円近い値段だったので、結局あきらめたのだが、もう3・4巻が出ていた。 今月中に1~4巻を買わなければ、集めるのはとても大儀なことになりそう。 それにしても、1冊1200円で4巻は、もうすでに、主婦感覚としては思い切りがいる値段。 とりあえずこの日は、やめておいた。 もう少しで終わる、アレコレ。。。。。終わった時の、自分への「褒美」に取っておく。 結局買わなかった本の中で、丸1日以上経った今でも思い出して本当に吐き気がするのは、「スアド」=ソニーマガジン= 『地獄を奇跡的に生き延びた著者が告発する衝撃ノンフィクション!』というヤツ。ヨルダンのある村の現実。 買おうかと迷ってパラパラと読みかけて、辛すぎて、その場で自分の顔がゆがんでくるのがわかって、やはりやめた。 この本を買わずともできる「支援の気持ちを表現する手段」をご存知の方が、もしいらしたら、ぜひ教えていただきたい。 読みかけの本・読んでいない本を横目で見ながら、「なぜ福知山線脱線事故は・・」を読み始めた。 延々と続く列車型式の説明や「信号機」の説明は、最初のうちは少し違和感があるが、やがて気にならなくなり、金額を含む様々な数字があらわす意味を読み取ってみようという気にさせてくれる。 だが・・・わずかなりとも鉄道システムに興味がなければ、読み続けるのはつらいかもしれないという表現方法だ。 やはり、急いで書いたものだろうし、今年3月の「土佐くろしお鉄道・宿毛駅での事故」を受けて、この時点ですでに執筆中であったという「(仮題)今後の鉄道」からの、まとまらないままの引用もあったのかもしれない。 また、軽いPTSDと筆者自身がいうような精神状態も影響しているのかもしれない。 いずれにしても、事後ではあっても事故調査と同時並行的にあの事故に何らかの形で深く関わった立場としては、「冷静」さを保つことは無理だったのではないか。 まだ読み終えてはいないが、ここまで読んではっきりしているのは、今までの鉄道以外でも起きた大きな事故と同様、 「予算」の都合と「効率」を求めることが「安全」への配慮を片隅に押しやったがための、痛ましい「結果事故」であったということ。 大きな組織やシステムを維持することは、ともすると、その組織やシステム自体が、維持すること そのことだけ を求めるように育ちあがってゆく。 管理部門が一番しなければならないことは、「形骸化しそうな形式」をいち早く見つけ出して、現業部門にスムースな動線を呼び覚ますことだと思う。 起こるべくして起こった「結果事故」ほど悔しいものはない。 事故被害に遭われた方やご家族、ご関係者に、たとえわずかでも平安な日常が、一刻も早く戻りますことを心からお祈りします。 読みかけの本を読むために「色」も「フォントの大きさ」も変えることを怠ったので、 小さな文字のまま辛抱強く読んでくださった同年代の方々、何か得るところがございましたら 趣味と生活のブログランキングへ、クリックで1票、 どうぞよろしくお願いします >> 読書会メンバー諸氏への業務連絡 << 10月、不参加をお許しください。 別途、ご報告をお待ち申し上げます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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