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カテゴリ:TRIP & TRAVEL
別海のレポートの前に、釧路から標茶(しべちゃ)迄乗車した釧網線レポートです。
遠い記憶と、訪れる前に”観光”を決め込んでいた場所と、訪れてから知った面白さ。 そんなこんなと、あまりに無知なことについて調べたりしているうちに、とてつもなく面白いサイトに当たってしまって、丸三日間、そのサイトを楽しませていただきました。 もう、そのサイトを、絶賛のうちにご紹介して、書くのをやめてしまいたいほど(笑) ありがたいことに、どのページでもリンクフリーなので、最後にTOPページをご紹介させてもらいますが、まず、この地図だけは、先にご覧頂きたいと思います。 (ブラウザが別に開きますので[戻る]ではなく、地図のページを閉じるか、慣れた方はウィンドウを並べるなどして、このページの続きをどうぞ。) 縮尺や図法が違うので今の地図と較べると違和感があるかもしれませんが、著作権フリーの地図がないときに、前述のような古い路線の地図はたいへん貴重で、助かります。 訪れる前に、見ておきたかったなぁとも思いますが、万一見ていたら、時間が足りなかったことと思います。 これが釧路駅から私が乗った、釧網線の車両。2両編成の接続部と釧網線のマーク。 車両の種類などはあまり得意分野ではないのですが、あとで一応のことが分かるように、時間の許す限り写真を撮っておきます。 が、この日は好天のお昼近くでもあり釧路駅の姿を撮るのに大半の時間を費やしました。 それでも、車両を見たときに、何かひっかかって、ギリギリまでしつこく撮っていました。 右、マークの陰になっていますが・・気動車キハ54系車両。ステンレス製でエンジンは二つ。左が同じく気動車キハ40系で、在来どおりの鋼板製、エンジンは1基。 これがキハ54系517の正面ですが、やはり、曰く付きみたいです。 赤字ローカル線が多く電化の進んでいない四国・北海道用に旧国鉄からの引渡しを前提として民営化直前に作られた車両で、過酷な環境での使用においてもメンテナンスが楽なステンレス製の気動車です。 四国のものとの大きな違いは、スカートつきで豪雪対応ですが、雪以上に、なんと野生動物との衝突に備えてとのこと。 運転席下部の赤いラインも、視認性を高めるのワーニングカラー。 また、高性能化した分のコストアップを抑える為に、廃車の部材やバス用の部材なども利用しているとのこと。ふーん。 見にくいですが、窓枠も寒さ対策が施されていて、当然二重窓です。 で、この気動車を2台繋いだ列車は、登坂時には時として2台ともエンジン全開して用いるのだとか。でも、これワンマンだから・・・ちょっと「全て全開」は不確かです。 少なくともキハ54の二つのエンジンは全開なのでしょうね。 名物駅の釧路湿原駅です。完全に「観光路線」の駅。 傾斜がきついところでは、列車はキーキー言っていました。鹿のものか、右斜面に動物の足跡らしきものが見えます。 そうそう、警笛も、当初はタイフォン式のものだったのを、この釧網線と、私が別海からの帰りに乗った花咲線に限り、旧来のホイッスルに交換してあるのは、やはり野生動物対策なのだとか(笑) 細岡駅は、ロッジ風です。これはラムサール会議をきっかけとして建て直された駅。 どうです、良い景色だと思いませんか? 北海道仕様のキハ54は、防寒のためにデッキに仕切りドアがあり、客席からじかに私の立ち位置が見えない為、好奇の目に晒されずに運転席脇から好きなだけ線路の写真が撮れました。 特徴的な駅が多いのでつい駅舎ばかりです。塘路(とうろ)駅。ここのアピール文言は「湿原に出会える」ですが、もうひとつ、塘路には特筆すべきものがあります。 冬季氷結湖である「塘路湖」のワカサギ釣り。生業としてのワカサギ漁も盛んです。カヌーによる川下りの申し込みも塘路で。 この坂道を冬の一時期、蒸気機関車C11の「SL冬の湿原号」が登坂するのですから、3月17日までのSL冬の湿原号も、乗りたかったものです。 速度計は70キロくらい。この気動車の走る路線の最高速度は94か95キロの設定だそうですから、メーターもそれを基準にしたレベルで、ハッキリ覚えていませんが120Kmまでの表示? そして、ここ茅沼(かやぬま)駅のキャッチコピー(笑)は、「タンチョウの来る駅」。来るようにした方は、国鉄時代の駅員さんです。 私もそうですが、釧路の人間は、丹頂鶴を観光資源として扱うだけではなく、こよなく愛しています。 今、釧路と括りましたが、この塘路駅の住所はもう標茶(しべちゃ)で、標茶町字シラルトロエトロという住所です。(現在は字がついていないかも) 釧網線は、湿原と起伏の激しさとで、開発にたいへん苦労した地域です。カタカナの地名が標茶に圧倒的に多いのは、開拓・開発が困難だったことと関係があるのかもしれません。 私の調べられる範囲でどうしても意味の分からない地名が多いのもこの標茶。 シラルトロエトロも意味不明。湖の多いことと「喉」などと関係のある言葉で生成の可能性はあるものの、どこで切るのかさえ分かりません。 こちらもユニークな駅舎として知られる「五十石(ごじっこく)駅」。駅名は、弟子屈産出の硫黄を釧路まで運ぶ五十石船が釧路川をこの付近まで遡ってきたことに由来しているとのことです。 (空襲の少なかったと思われている北海道において、釧路・標茶・別海付近は、激しく空襲を受けています。石炭・木材他、中央へ向けての資源を運ぶ鉄道分断が主な目的です。) たいへん素晴らしい景観が味わえる釧網線。 みなさんでどんどん利用していただきたいし、今回私ができなかった各駅下車、下記サイトをご覧の上、ぜひ見所を押さえて訪問してみてください。 私の目的地、標茶(しべちゃ)です。廃線になった標津(しべつ)線の二股の一方はこの駅から 標茶駅には鉄道関連の展示物もあります。これは約1世紀以上前(1897年)に作られた米イリノイ製の線路です。 線路好きの私でなくとも、みなさん、「すご~い!」と思いませんか? 美しいです。。。。。 険しい野山を困難を乗り越えて切り拓き橋を架けて、鉄路を敷き、さらにそれを100年以上にも渡ってこのように維持する力が、人間にはあるのだと感嘆します。 だから、鉄道は貴重な文化遺産だと思うし、線路は簡単には「撤去」して欲しくないと。。。。。 でも、使わないで保守しない線路は、いとも簡単に死にます。 だからアテもなく「残せ」とは叫べません。 か弱い女の私(爆)は、廃線にならないようにと祈って、ひたすら乗ることしかできません。 そんなことを考えてグズグズ改札を抜け出ていかない、か弱い私を、別海町から標茶駅まで迎えに出てくれていた友が、「乗っていなかったのか」と、心配してくれていました(笑) 次回は、この友の案内で回った標津線跡を主にレポートします。 [生活・趣味]ランキングに登録しています ここをクリックで1票です どうぞ宜しくお願いしますm(_ _)m 最初に挙げた地図をはじめ、釧網線各駅について随分参考にさせていただき、純粋に楽しませてもいただいた、 「北海道観光大全」はここをクリックです。 私などがご紹介するまでもなく今年の2月に100万ヒット達成の人気サイトです。 管理人の鬼峠さんに深くお礼を申し上げます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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