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 alpen@ Re:JAZZベーシスト 伝法諭 さんのこと(07/29) オフィスDENの電話番号を見つけることが出…
2006/06/06
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カテゴリ:MUSIC
各曲レビュー・・・うーん、何と大それたことを・・・

あくまでも、「アルバム解説」に不足があると思われる部分と、ちょっと解説に「モノ言い」を付けたい曲を重点にした、私の感想です。
また、偉そうに「解説にモノ言い」とは言ったものの、まったくの素人レビューなので、アルバム解説者のようなわけには参りませんので、ご容赦!


まず1曲目の「HUSH-A-BY(ハッシャバイ)」

愛されている曲なのでご存知の方も多いこの曲、Sasajimaは、お得意の粒だった単音奏法(?)でメロディラインを丁寧になぞるのですが、どこか人を不安にさせずには置かないようなスリルもあり、一音ずつ次の音への期待を持たせる気持ちの良い緊張感です。
子守唄なのに不安にしてどうする(笑)とばかりに、ロン・カーターが絶妙にリズムを刻み、徐々にSasajimaのウタが乗ってきます。
リズミカルな中盤から落ち着いた一息のあと、少しずつスローテンポになりながら、綺麗なメロディアスな終盤へと向かい、最後まで余韻を残そうとするSasajimaの爪弾き、それに応えるカーター。
この最後の部分も溜息モノで、曲が終わった後、2曲目までの数秒の静寂が際立ちます。


2曲目「IN YOUR OWN SWEET WAY

この曲では最初、珍しくギターライクSasajima流のロマンティシズムを奏でるのですが、
ノリかけたSassajimaに対してあくまでもオーソドックスな弾きかたに終始するロン・カーターが、個人的にはちょっと物足りなかったかも。
もっとも、これはこれでカーターの老練な渋味とも言えるでしょうね。


3曲目の「ROAD SONG」

SasajimaをJAZZへと誘ったウエス・モンゴメリーのこの曲を、彼は一体どれくらい聴いたことでしょう。
持っているギターを体の方が侵食するほどに弾きこんでもいるのでしょうね。
今回の演奏で、ギターで鳴らさないでSasajimaの頭の中で鳴っているであろう音や、ウエスの演奏で引き連れているバックの軽快さを、聴いている私までも感じ取ってしまうほどです。
一度にウエスSasajima二人分の演奏を聴いてしまった充実感。
それにしても・・・0.0何秒なのか・・・のわずかな、譜面には決して書けない様な音の長さのズラシ方の上手さ、たまりません。


そして4曲目の「DJANGO(ジャンゴ)」

これこそ Akio Sasajima です。
何度も引き合いに出すのは両者に対して失礼なのですが...Kazumi Watanabe との違いが最も顕著に現れるのはこの曲の表現だと思ってしまいます。

私のブログの読者に最もよく分かっていただける例えでいえば、スミマセン、漫画ですが(汗)

「ピアノの森」の、一ノ瀬 海 VS 雨宮 修平

つまらぬ例えしか思いつきませんが、ショパ・コンで絶対にTOPは取らせてもらえないけれど、会場の全聴衆を虜にしてしまうカイの演奏と、審査員に受け入れられてショパ・コン覇者となる優等生雨宮の演奏との違い。

ハイ、もちろん、

Akio Sasajima が、カイ

です。

こんな独りよがりな例えですが、較べて聴いていただければ、なるほどと思われると思います。
Akio Sasajima の ジャンゴ は、聴くほどに切なさが募り、聴き飽きる事がありません。
多重録音のミキシング等、私にはわからない世界ですが、少なくともこの曲に関しては重層感溢れる聴き味を出していて、アコスティックのギターとベースで聴かせるJAZZとしては最高峰のものに仕上がっていると。
ロン・カーターの、控えめに押さえた、熟練のソロも大好感です。
クラックファンの方にも、JAZZは苦手という方にもぜひ聴いて頂きたいです。


5曲目「DON'T EVER GO AWAY」は歌い手に気持ちよく声を出させるSasajima と、JAZZギタリストAKIO の、たいへん気持ちよいアンサンブルといったところで、曲の懐かしさと笹島の成熟度がいい。
6曲目の「A NIGHTINGALE SANG IN BERKELEY SQUARE」・・・
ロンドンのメイフェアを舞台にしたこのラブソングではしっぽりと聴かせて、
7曲目の「SPEAK LOW」、さすがにこの曲くらいおなじみのものになると、カーター笹島も気持ちよいくらい自由な軽快さで、JAZZの醍醐味がたっぷり
8曲目の「THE WAY YOU LOOK TONIGHT」 は、やはり耳慣れたメロディラインをきちんと聴かせながら、聴き手が気を許しているうちに、きっちり笹島ワールドへ連れて行ってくれて、遊び旋律も楽しい。


私が、特にアルバムとして秀逸だと思うのは、演奏のみではなく、1→2曲目、そして8→9→10曲目のつなぎ方に見られる、良い意味での聴き手への裏切り


9曲目「MEMORIES OF THE NORTHERN LAKE」 はオリジナル曲で、じっくり聴かせてくれます。
この曲のできた経緯を読むとなおのこと、シンミリと。

(このNorthern Lake は、札幌市民にはおなじみの支笏湖です)

ただし、シンミリした中にも、Sasajimaの常にポジティブな姿勢は、2~3の遊びと共に表現されていてとてもいい。
この曲、6分はあるのに、何故か短く感じてしまうのは何故なんだろう・・・


10曲目「RECEIPT PLEASE("レシート、プリーズ")」

・・・この曲、私はアルバム解説とはちょっと意見を異にします。
この曲では当然のようにジム・ホールを引き合いに出して、ジム・ホールに通じる洒脱さとありますが、どうなんだろう?と。
身近な方がそう言い、アルバム解説は当然本人も承知なのだろうけれど、正直、較べるべくもないと思ってしまいました。
私が知っているこの曲のジム・ホールは、Sasajimaが弾きはじめたばかりの頃のそれですが、ロン・カーターも、ジム・ホールとの時とは、ギターとベースの立場を逆転させていると感じました。。

この曲の昔を忘れさせてくれる、たいへん良い演奏だと思うので、今のSasajimaには、もう、「ジム・ホールに通じる」という評価は無用だと。


最後の曲は、Sasajima の希望でと解説にある、
「SKYLARK」です。

10曲目の都会的雰囲気のあとにこの曲の出だしを聴くと、突然、場面が変わって古城が見えてくるようです(笑)
このアルバムの最後にふさわしい、たいへんロマンティックでクラシカルなイメージ。



私のレビューは長々とつまらなくても、
アルバムを聴き終わった時に、
イヤン短い!
と思って、自然に一曲目へと、リプレイ。。。




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最終更新日  2006/06/06 11:32:04 PM
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