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カテゴリ:TRIP & TRAVEL
実は一昨日、この記事を飛ばしてしまい、気を取り直して二度目の日記です。
4月始めの釧路駅です。3日前の吹雪が嘘のよう。 ![]() これは「動輪碑」で、旧釧路駅(この場所ではなくその前の駅のモノかも?)の駅名部分も同時に保存されていますね。 ![]() ここで今更ながら白状すると、私は札幌を離れて大阪へ来るまで、「釧路」という街があまり好きではありませんでした。 寒い・・・降雪量は少なくて平坦なのでスキーが楽しめるわけではなく、 暗い・・・いつも霧がかかっていて、海があっても波が高く、泳げる水温にはならないし 臭い・・・幣舞橋から千代ノ浦方面へ抜ける時には、風向きによっては魚の加工場の独特の臭気で うーん、確かに、どう考えても、子どもが「故郷」として記憶するには不利な条件が多いようです。 でも、霧の晴れた夜の星は、特に冬の星空は、それはそれは綺麗でした。 やはり郷土自慢なようで、駅前にはこんなモノも。 ![]() ところで動輪碑・・・碑銘が正面ではなく裏側に? お約束でスミマセン、線路です (^_^)v 刻印は薄すぎるので書いてあります。 「今をときめくドイツ」の会社、 ライン製鋼所の1907年製です。 発注者はI.R.J(Imperial Railway of Japan)、国鉄なのですがそのまま訳すと帝国鉄道ですよね。 ![]() どうして、碑銘が後ろなのかなぁ・・・ ![]() 私は、夏休み・冬休みのたびに訪れる十勝が、それはそれは大好きでした。 野山を駆け回って木の実を採ったり、釧路ではついぞ見かけることのないクロアゲハを手で捕まえたり、馬に跨らせてもらったり、小学校高学年では同じ年齢の従兄の運転する(!)カブの後ろに乗せてもらったり。。。 鶏の、フワフワつるりとした毛の感触を感じながら、産みたての卵をカゴに集め、畑で成っているキュウリやトマトをもいで、その場で食べたり・・・・・と、思い出枚挙にことかかないのは、釧路よりもむしろ十勝なのです。 大人になってもこんなに「汽車」が好きなのは、「汽車に乗れば十勝へ行ける」という条件付けなのかもしれませんねぇ。 でも大阪へ来てからは、札幌と違って気軽に「浜」へ行けなくなり、そうなると思い出すのは、 泳げるわけでもない、釧路のあの高い波の群青色の海であり、ズラリと昆布が干してある磯臭い浜であり、岩をひっくり返してカニやウニを採ったネガネ岩の小さな入り江であったりするわけです。 札幌にいる間は少しずつ図書館などで調べることができていた釧路の郷土史も、大阪では近所の図書館には、まるで資料がなく、そうなると自分の原点が喪失したような妙な浮遊感。 もう、北海道に住むことはないかもしれないと思いながら、こんなにも北海道に、釧路に、十勝に恋焦がれて、自慢し、応援せずにはいられないのです。 もちろん、札幌もまた、心から愛する我が故郷。 「好きです札幌」(笑) 先日、小さな頃から良く知っている知人が、素晴らしい北海道の四季の写真を発表していることを知り、昨日、相互リンクさせていただきました。 画質を落としていないので、若干重く感じることと思いますが、間違いなく感動できます。 ![]() (HOMEからのお気に入りにも貼りましたのでぜひごゆっくりご観賞ください。 他のソフトは閉じて、ご覧になったあとはキャッシュの削除が良いようです。) § そして、JR北海道も、色々と頑張ってくれています。 もう随分前のレポートになってしまった「ちほく高原鉄道」で、ごく短い距離ですが観光公園にするという話があるとお知らせしました。 そのコメントでも触れましたが、今、もう実用化に向けて各種関連法の調整に入ろうとしている次代の乗り物が開発されています。 DMV(デュアル・モード・ビークル) という乗り物、何がデュアルかというと「走路」です。 つまり、一般道と鉄路、これを相互に走らせてしまおうという乗り物です。 少し以前からの読者の方、覚えていらっしゃいますか? 除雪車の NICHIJO←こちらクリック 私としては、どうだ恐れ入ったか!(笑) ってなもんですが、この会社、このDMVの開発に、JR北海道と共同で携わってもいるのですよ。 何故突然にこんな話を釧路レポートの途中に入れたかというと--- 縮小されてしまった、旧釧路臨港鉄道の鉄路、今は石炭輸送専門ですが、もともとは貨物は勿論、旅客も取り扱っていて、おまけに春採湖畔は風光明媚。 ここを、石炭輸送のためだけではなく産業観光用としても機能させたいという構想があり、従来の客車を持ち込むための陸路輸送コストや車両のコストや維持費などなどの問題を一挙に解決してくれる「車両」として、 このDMVが非常に有力な候補としてあがっているのです! まぁ、そのためには、本来の荷主である釧路コールマインが、いつまでどのような規模で採炭を続けられるのかという絡みもあって、解決しなければならない問題はあるわけですが。。。 太平洋炭礦の閉山によって一挙にくたびれた街になってしまいそうな釧路、この8月には丸井今井の撤退で、デパートのない政令都市になってしまうとか、寂しい話が続いています。 でも、北海道史の観点からも、その資源価値・文化的資産という意味でも、周囲をとりまく、世界遺産にもなるほどの生態系と自然景観を守る意味でも、北海道を挙げて、いえ、国を挙げて、釧路の応援をして欲しいと思います。 多くの皆さんから叱られることを覚悟で言わせていただくと、サッカーよりもこちらを応援したい私です。 § 釧路は「竹老園」(春採湖畔)を始めとして、「東家のれん」の蕎麦がたいへん美味しいのですが、ラーメンもおいしいです。 有名処、末広町の「河むら」さん。 ![]() 澄んだ、臭みのない醤油ラーメンがオススメです。 ![]() そして、しんがり・・・やはり、JAZZと美味しい珈琲。 上のラーメン屋さんから出て、ほんの5分ほど歩くと 栄町公園に面したJAZZ喫茶「ジス・イズ」があります。 ![]() ![]() こういうJAZZ喫茶、本当に少なくなっているので、ここだけのために釧路へ行きたくなります。 ![]() ここでジャムセッションも行われていて、たくさんの有名ミュージシャンも演奏のために訪れています。 ![]() もちろん、丁寧に淹れられた珈琲もたいへん美味。 いかがですか? ドイツへ行かなくてもいいから、釧路へ行ってみたいと。 アレッ?・・・あはは。 [生活・趣味]ランキングに登録しています ![]() どうぞ宜しくお願いしますm(_ _)m ところで、私のHOMEから左欄のお気に入り一覧にもある「ふしぎの里・遠野を行く」で、なんと、このNICHIJOの記事を→昨日ご紹介いただいていました。 そのシンクロの不思議さをコメントしたりしている間に、操作ミス?で、冒頭の説明のように、書き直したという訳です。。。これもまた遠野の不思議。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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