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カテゴリ:BATON & OPINION
自殺した子の遺書(岐阜の中2女子・自宅で首吊りのYAHOO写真ニュース)を見ると切なすぎてこみ上げます。
現実に親や本人が学校に相談もしていたのに、またもや学校側は 「いじめの事実は確認できていない」”というコメント。 狂っているとしか思えません。 その瞬間を思いとどまらせてあげられなかったことを親は一生悔いるのだろうと...つい、自分の子に置き換えて考えてしまいます。 今更ながら「死なずにいてくれたのは単に幸運だったから」とさえ思います。 いじめる理由の調査など不要です。 いじめられる側にも原因があるなどと、その理由(わけ)をさぐることは論外です。 江戸時代の「ならぬものはならぬ」について 全国の学校から問い合わせ続々とのこと。 会津に伝わる「什の掟(じゅうのおきて)」だそうです。 いまはただ「ならぬものはならぬ」という徹底した態度が必要なのだと思います。 以下、 嫌な、とっても嫌な話題。。 自殺騒ぎのニュースに埋もれましたが、「失神ゲーム」で怪我をしたというニュースがこの24日にありました。 十数年前に、その「ゲーム」といわれる「虐め」の現場に、当時、子が通っていた中学校で遭遇しました。 授業と授業の間のわずか10分そこそこの休み時間の廊下。 あんなことが、もしかしたら毎時間ごとに、しつこく毎日・・・ 想像もしたくないほど、まさにオゾマシイ「現場」です。 思い出しただけで、今でも怒りで頭がカッとするほどです。 いかにもというだらしない服装の指揮者の男子1名、お付のもの2名、馬役7~10名近くで、実行者は多分クラスの男子の半分以上。 壁に押し付けられて耐える、苦行僧のような、比較的小柄な男子1名。 側を通る女子は全員が、そこには何もないかのような無関心さ。 決して遊びではない、異様な雰囲気。 驚いて足を止めてそれを見る私と目を合わせる子は誰一人いませんでした。 指揮を取っている子に強引に問う目を投げかける私に対して、悪びれもせず厭らしくニヤニヤするその男子。 こうして思い出してタイピングするのもおぞましくて吐き気がします。 やっと口を開いてナニをやっているのかと訊ねる私に、 「失神ごっこをしているだけだ」 と言いました。 その間、馬役の数名は壁に立つ子を押さえつけたままです。 思わず手が出そうになりましたが、やっと息を抑えて 「やめなさい!」 と怒鳴りつけていました。 そして、 「ごっこと言うからには、順番なのね! 次は誰の番なの?! ホラッ、君なの?!」 と、一番後ろの子を引き剥がしました。 そこでやっと、馬がばらばらと起き上がったのです。 それでも壁の子は、目をつむったままで、立ったまま息をつめて気絶を装いながら、笑おうと努力していました。 多分、私は蒼白になって怒鳴ったのだと思いますが、馬の子達がきょろきょろした目で私を見て、壁の子を気遣う振り(明らかにフリ)で、「大丈夫か?」などと声をかけながら、やはり無理やりの笑い顔。 それ以上介入してもあとがどうなるか心配だったので、とりあえず周りの女の子達もにらみつけておいて、首謀者の子の名前を本人に問い、担任の名を確認してその場を離れました。 目が合ってあわてて目をそらして走って行った女の子のあとをつけて、現場から見えなくなったところで、被害男子の名を聞きだし、そのまま職員室に直行して担任に伝えたところ・・・ 担任は気弱そうに 「そういう遊びが流行っていることは噂で聞いているのでやめさせるよう指導したい」 と、それなりに困っているという体でしたが、 「そういう遊び」 と言った時点で私の逆鱗に触れましたね。 思い切り叱りつけてしまいました、担任を。 その時の私は、幸いPTAの広報委員の長をしていたので、他の親からも働きかけてもらい、 教室の中だけでの 妙なホームルーム話題に決してしないで 学校全体で取り組んでもらうよう、教頭・校長とも話しました。 少なくとも被害にあっていた子は「特別に」見守るように、また、抜き打ちでその加害首謀男子の周辺を見回るよう、確約をとりつけました。 加害者グループはまとめて扱わずに徹底した個別指導をとお願いしました。 ■公に話し合いの場を持つという一見民主的に見える欺瞞は、被害者の尊厳を激しく損ないます。 加害者の子の多くは問題を抱えていますので、その子の心配も別途してもらいたいものですが・・・ まずは、被害を受けている子を守ることが最優先。 ただし、どこまでやってくれたものか、現実の確認はとりようがありませんでした。 表面的には納まって、その学年は数ヵ月後には卒業しました。 これを読んだ方の中で、もしかしたらわが子が虐めにあっているかも知れないと、ボンヤリとでも感じていらっしゃる方がいらしたら、まずお子さんと話してください。 文字通り、きちんと目を合わせて話して下さい。 不自然な「大丈夫」を見逃さないように気をつけてください。 万一、子が目を泳がせたり言いよどんだりしたら、その場で抱きしめてあげてください。 特に父親。 子が、もし「辛い」と打ち明けたら、「必ず守る」と伝えて、迷うことなく休ませてください。 学校と話す時には、担任とだけ話さず、必ず校長も立ち会ってもらってください。 一度目からです。 一人でも信頼できる学友が(他のクラスでも)いるようなら、学校とは別の場で、出来ればその子の親も一緒の場で、聞き取りをしてみてください。 もちろん自分の子も一緒にです。 学校が頼りないと感じたら転校をしましょう。高校ならやめてもかまいません。 子に、今と違う場を与えて、それは「逃げる」のではなく尊厳を守るためにその場を「離れる」賢い選択なのだと言ってあげてください。 転校の際には教育委員会に直接ねじ込んで、「狂犬」のいない学級でちゃんとした教師が担任になるよう厳重に申し入れしましょう。 そして、どの子にも 「死ぬな、死なせない」と、 自殺の罪深さを、愛のうちに伝えてください。 最後にとても大切なこと。 わが子のクラスにいじめはないか、わが子が暗に明に加担していないか、訊ねてください。 もしかしたら、見てみぬふりを恥じているかもしれません。 見てみぬふりが恥ずかしいのは誰にも相談しない時だけだと、言ってあげてください。 もしチラリともらしたら、子ども同士では解決できないことを分かってもらい、学校ではなく、被害者の親に、まず伝える努力をしてください。 被害者の親は学校より先に知る権利があります。 ちなみに「失神ごっこ」は1970年頃から、すでに話題になっています。 保育園でも信じられないような狡猾な虐めを見ていますし、小学校の虐めは虐めている側の子が抱える問題の最初の表われで時にたいへん暴力的、中学になると確実に犯罪的暴力が伴います。 子の年齢を問わず、子どものいない方も、大人全員が心しておいてくださいますように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006/10/30 08:33:16 PM
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