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特に民主党を支持するわけではない私ですが、良識の府といわれる参議院の力関係が衆議院と違ったものになっただけでも、二院制の意義は保たれたと思いたいです。 最近の政治の動き(この国の舵取り)は本当に危ういなぁと感じていたのは、当然ながら私ばかりではなかったと、安心しました。 「待った」をかけるだけの力を、国民が求めていた結果が現れた選挙だったと思います。 ところで、選挙ですっかり向こうへ押しやられた感のある「柏崎刈羽原子力発電所」の事故の件で、東電のメルマガについて、ちょっと書いてみます。 なにがきっかけだったのか・・・多分、料理のレシピがきっかけだったように思いますが、私は東電のメルマガの読者です。 今月、毎月のレシピ配信がないなと思っていましたが、23日に、配信が遅れたお詫びと、仕方なさそうに事故に触れたお詫びとが一緒に書かれたメルマガ配信がありました。 以下、23日配信分から引用です。 ******************* 新潟県中越沖地震について 去る7月16日に発生した新潟県中越沖地震に伴い、当社・柏崎刈羽原子力発電所2・3・4・7号機が自動停止いたしましたが、定期検査中であった1・5・6号機も含め、現在、7基すべて安定した状態で停止しております。 これまで、発電所建屋内および屋外設備のうち、現時点で外観目視点検が可能な設備に対して点検を実施してまいりましたが、7月19日までに一通りの点検を終了しました。立地地域をはじめ、社会の皆さまにご心配とご迷惑をおかけしており、心よりお詫びを申し上げます。 ******************* と、このあと何事もなかったかのように楽しい様子で「=長いものヘルシー春巻き=」やらのレシピが続いて、「ビストロ シリアルボール」を2個セットプレゼントなんていう記事も続いていました。 で、私も感じたのと同じように感じた方々から(多分)ブーイングがあったものか、続いて27日に、今度はまっさきにお見舞い文が載ったメールが来ました。 以下違約かもしれませんが、ほぼ全文掲載です。 ******************* 件名:【東京電力】新潟県中越沖地震による柏崎刈羽原子力発電所の現況についてご報告いたします。 このたびの新潟県中越沖地震により、被災されました皆さまに、心からお見舞い申し上げます。 地域の皆さまならびに広く社会の皆さまには、当社柏崎刈羽原子力発電所においての火災発生や放射性物質の放出などにより、大変なご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。 発電所は地震発生とともに運転中、起動中の四基が自動停止し、定期検査中の三基を含め、現在、七基全てが安全に停止しております。また、地震に際して放出された放射性物質につきましても法令レベル以下であるとともに、自然界から受ける放射線よりも十分低い値でした。 当社といたしましては、皆さまにご安心いただけますよう引き続き全社をあげて被害の全容把握に取り組み、その状況についてお知らせしてまいります。何卒、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 ******************* なにとぞご理解をと言われても、なんだかなぁ・・・と。 あれだけのことがあったあとの一発目、まず真っ先にお見舞いで、そして事故報告で、最後に米印でもして、 ※お楽しみいただいているレシピについては、後日改めて配信申し上げます などとするのが、「当たり前」の企業感覚だと思うのですが、ここまでいう私がうるさすぎるおばさんなのかどうなのか、自分の感覚に自信が持てなくなってしまいます。 ちょうど「エコ・エコノミー」という考えを提唱しているレスター・ブラウンの大変啓発的な「プランB2」という本を再読していた最中の地震であり、原発事故でした。 東電さんは、あくまでも「自然災害に伴い安全に自動停止」ということにしたいようですが、それは現実とは大きくかけ離れていますし、この事故による損害がどの程度なものかも、まだ把握できていないようです。 「エコ・エコノミー」の考え方を取り入れた場合、原発による電気料金はいかほどになるものか、試算してみたいものですが私の知識ではままなりません。 さて、この本「プランB2」の著者であるレスター・ブラウンが所長を務めるアースポリシー研究所、そこが啓発のために結成した「チームプランB」というものがあります。 5冊以上まとめて購入した人に呼びかけて結成されたモノだとのことで、その日本語版として、 World Watch Japan(ワールドウォッチジャパン)も、日本における登録者を募集しています。 そこで!! プランB2のアフィリを貼ります。 2500円の本です。お高いです^^; 私のこのアフィリから、もし、5冊売れたら(達成したら奇跡といえる目標値^^; )、私は個人会員登録(年会費10000円)をしたいと考えています。 5冊達成しなくても、私のこの記事を元に、もしもどこかの企業が、そして個人の方が会員登録して、日本の会員が増えたらちょっと嬉しいです。 レスター・ブラウンの、学者らしい悲観論と人間味のある楽観論と、そのどちらにも尊敬すべきものを感じます。 少なくとも、「内閣府原子力安全委員会専門委員」という立場で科学を振りかざしながらも浅い感情論に流れる「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」を著している東大ご出身の武田邦彦氏よりは、ホンモノかと・・・ まぁ、あれもこれもそれも、科学的知識の無い私の感情論といわれればそれまでですね。 生命を産む性である『女の勘』くらいにご理解ください。 新潟中越沖地震被災地では、ブログ仲間のバード防人さん が率いる「全防災」が、第2陣工事グループを待つばかりに体制が整ったとのことです。 現在は、危険家屋と判定された建物へ、専門家としての立ち入りボランティアをなさっているとのこと。 どうか、くれぐれもお気をつけて! ランキング投票はこちら クリック よろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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